いよいよ夏！祭が始まる、花火も上がる！
4年ぶりの賑わいにワクワクが止まりませんね！

そんな夏真っただ中に恐縮ですが、花火大会はすでに秋開催の詳細公開やチケット販売が始まっています。うっかり夏に浸っていると、チケット、宿や交通手段の手配に出遅れるので、ぜひ早めの準備をおすすめしたい！ということで、秋花火の良さと、おすすめの秋の花火大会10選をご紹介します！

秋の花火って楽しいの？

「花火は夏の風物詩」のイメージがありますよね。確かに国内で花火が一番たくさん上がるのは夏。長岡花火や諏訪湖の花火大会、大曲の花火など、人気の花火大会は夏に多く開催されます。

ですが近年は、秋に花火大会を開催するところも増えてきています。

秋の花火大会の良いところは

・比較的気候が安定している
・空気が乾燥しているので花火がクリアに見える
・日没が早いため早く始まって早く終わるので、終了後の混雑が分散されやすい

日程によってはダウンが必要なほど冷えることもあるため、ビール片手に見る、という感じではありませんが、美しい花火を観賞するにはとてもいい季節なんですよ。

また、夏の花火は19時や19時半ごろに始まって21時頃に終わる、というのが普通ですが、秋の花火は18時や、早いところでは17時台に始まって、19～20時頃に終わるので、帰りの電車の時間にも余裕があったり、終了後にゆっくり食事を楽しんだりもできます。

夏の花火の解放感もいいですが、秋の花火はゆとりをもって花火そのものを楽しめるのがいいんです。

そんな秋の花火大会、すでにチケット販売が始まっているところも多いので、ぜひ早めに計画を立てていただきたいところ。東北から九州まで、おすすめの秋の花火大会10選をご紹介します。

※花火大会の内容等は過去の開催時のものを参考にしています。2023年には変更される可能性がありますので、ご承知おきください。

【秋田】大曲の花火 秋の章（10月7日）

「全国花火競技大会」で知られる大曲で秋に開催されるのが「大曲の花火 秋の章」。競技花火ではなく、さまざまな花火のプログラムを楽しめる劇場型花火です。夏に比べるとワイド感は小さ目ですが、混雑も少なく見やすいエリアに観覧席が設置されているので、クオリティの高い「大曲の花火」をいいポジションから堪能できます。交通機関や周辺の宿泊施設が比較的押さえやすいのも嬉しいポイント。

【岩手】三陸花火競技大会（10月8日）

岩手県陸前高田市で開催される「三陸花火」は、コロナ禍の中で産声を上げた花火大会。春に「三陸花火大会」を、秋に「三陸花火競技大会」を開催しています。三陸花火競技大会では、全国の若手花火師による競技花火を実施。団体戦を行うなどちょっと変わったスタイルにも挑戦してきました。競技以外のプログラムは、2022年「大曲の花火」で内閣総理大臣賞を受賞した、山梨県の煙火店マルゴーが主に担当します！

【茨城】利根川大花火大会（9月16日）

地元茨城の煙火店、野村花火工業と山﨑煙火製造所に加え、長野の紅屋青木煙火店、山梨県のマルゴーという4つの煙火店のスターマインを堪能できる花火大会。2023年7月時点で、大曲と土浦の両方の花火競技大会で内閣総理大臣賞を受賞している煙火店は４社しかありませんが、この花火大会に参加している4社がその煙火店です。境町に集結した花火の巨匠のプログラムをぜひ！

【茨城】常総きぬ川花火大会（10月28日）

どこか地元のお祭り的なのどかさを残しながら、中身は内閣総理大臣賞受賞煙火店の花火が次々打ち上がる、見ごたえたっぷりな花火大会です。これまでのプログラムでは、地元茨城の煙火店だけでなく、全国の煙火店のスターマインや、8号玉の共演など、多彩な要素が盛り込まれていたので、今年も期待大！　2019年以前は8月11日に開催されていましたが、2023年は秋開催に変更されているので、お間違いなく！

【茨城】土浦全国花火競技大会（11月4日）

優勝者に内閣総理大臣賞が授与される、「大曲の花火」と並ぶ日本最高峰の花火競技大会。花火の匠の渾身の作品が見られます。「土浦の花火」は10号玉・創造花火・スターマインの3部門の競技がありますが、１部門のみの参加もできるので、たくさんの煙火店の花火を見ることができるのも特徴。競技の合間の余興花火も充実しており、目玉のワイドスターマイン「土浦花火づくし」では、地元茨城の煙火店によるクオリティの高い花火が炸裂します！

【埼玉】こうのす花火大会（10月7日）

「高さ日本一のピラミッドひな壇」や「ポピーの栽培面積日本一」など、ビッグスケールにこだわる鴻巣市らしく、巨大な四尺玉（直径約120cmの花火玉）が上がる花火大会。ほかにも尺玉を連発する「鳳凰（おおとり）乱舞」など、広い河川敷を活かした圧巻のプログラムで魅せます。2023年は、5年ぶりに四尺玉の打ち上げが復活！その大きさと迫力をぜひ会場でご覧ください。

【東京】調布花火（9月24日）

都内では少ない秋の花火大会。以前は夏に開催されていましたが、2017年から秋開催になりました（ただし2017年は台風により中止）。1時間に約10000発を打ち上げる予定なので、密度の濃い打ち上げが期待できます。花火と音楽が融合したハナビリュージョンを中心に、都内では少ない大玉の8号玉が上がるスターマインも披露されます。終了時間が早く、調布駅周辺には帰りに食事を楽しめる場所もたくさん。花火デートにもおすすめです！

【長野】長野えびす講煙火大会（11月23日）

その由緒を江戸時代にまで遡り、2023年に第117回を数える歴史ある花火大会。地元長野市の西宮神社の御例祭なため、この特徴的な名称となっています。1995年以降は11月23日の開催が定着し、秋開催の代表的な花火大会として知られています。花火の生産量が全国トップクラスの長野県だけに、そのプログラムも豪華で多彩！　担当煙火店の信州煙火工業と紅屋青木煙火店は、花火ファンも絶対の信頼を置く技術とセンスを誇ります。

【愛知】花火甲子園（10月28日）

江戸時代からの花火のメッカでありながら、花火競技大会のなかった愛知県で、令和とともに誕生した花火競技大会です。コロナ禍による2年連続の中止を経て開催された2022年は、東北から九州まで、20社の煙火店が参加しました。その年の「大曲の花火」内閣総理大臣賞受賞煙火店の作品を披露するなど、競技花火以外のプログラムも充実。会場内は広く、出店もたくさん並んで、お祭り気分も楽しめるイベントとなっています。

【熊本】やつしろ全国花火競技大会（10月21日）

全国の煙火店の花火が上がる花火競技大会。九州ではあまり見られない、東北や関東の煙火店も多数参加します。10号玉の部、5号玉の部のほか、九州の煙火店によるスターマイン競技もあります。競技の間には音楽に合わせて上がる「ミュージック花火」も披露され、エンタメ的にも満足度の高い花火大会です。