【富士宮市】まるで大輪の花…『肉料理 片岡』のすきやきは想像を絶する旨さだった!
富士宮市の中にある『肉料理 片岡』さん。県道76号線を松野方面に進み、白尾山公園に行く手前のリサイクルステーション辺りに看板があるので、気になっていたものの今まで行ったことがありませんでした。
今回はいつも良くして下さる先輩が、ご馳走してくれると『特選黒毛和牛肉すきやき(¥5500)』を予約してくれたので、ドキドキしながらの初体験です。
風情ある佇まいの建物は、1857年に袋井の庄屋足立孫六氏が建てた屋敷をそのまま使っているのだそう。
広い上がり框、見上げると重厚感がある大梁。
165年前に建てられた豪壮な屋敷の奥まで続く内縁からは、錦鯉が悠々と泳ぐ大池と竹林を臨む事ができ、まるで江戸時代の庄屋になったような気分です。
席は全席ふすまで区切られた個室になっています。畳ですが椅子に座れるので足が不自由な方でも安心です。建物内を一周回ってみましたが、入口の上がり框、個室へ入る際の5cmほどの段差以外はバリアフリーになっていました。
予約席には野菜が入った鍋、スープが用意されていて、席に着くと仲居さんが鍋にスープを入れて火を点けてくれるので、ドリンクメニューから『自家製梅ジュース(¥300)』を注文しました。
ひとまずドリンクで乾杯を済ませると、直径50cmはある大皿に盛られたお肉が運ばれて来ました。
お肉は店主さんが自ら選んでいるそうで、仲居さんが『富山県産の黒毛和牛』と教えてくれました。
『とやま牛』と言えば、肉質が良く、ステーキやしゃぶしゃぶなどに最適な高級品として知られています。牛肉の赤身に刻まれた白く鮮やかな繊維は、まるで大輪の牡丹でも見ているように美しく、食べる前から思わずため息が零れてしまいます。
ぐつぐつと野菜が良い加減に煮えて来たのを見計らって、お肉投入!
ふっくらとした黄身を軽く溶いたたまごにつけて食べると、とろけるような美味しさ。旨味が肉汁となって広がるのに、決して油っぽいわけではなく、見事な霜降りと赤身の味わいの調和に思わず身震いしてしまいました。
また独自のスープとお肉から出た旨みで、野菜の美味しさも驚くほどです。
何をとっても格別の『肉料理 片岡』。敷居が高くてなかなか行けないなぁと思っていましたが、実はお昼のランチメニューはお手頃で食べられるそう。
今度はランチメニューを狙ってきたいと思います。
それともう一つの魅力!仲居さんの人柄がとてもアットホームで、畏まっていた気持ちをふんわり和ませてくれました。
肉料理 片岡
住所:富士宮市野中907-3
TEL:0544-26-8087
営業時間:LUNCH 11:30~14:00
DINNER 17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日:水曜日
年末年始(2022年12月31日~2023年1月3日)