災害ボランティアNGワード:台風19号:豊かなコミュニケーションのために
正論よりも話を聞くことを。下手な慰めよりもあなたの笑顔を。
被災地ボランティア
大規模災害からの復興には、多くの人の力が必要です。多くのものが失われた被災地では、多様な人材が求められます。疲弊する被災地で、元気なあなたが求められています。
NGワード:傷つける言葉
被災地ボランティアが言わない方が良い言葉として、次のような言葉があげられます。
- がんばってください
- 前向きに行きましょう
- 早く忘れましょう
- 泣いてはいけません
- 気持ちはわかります
- 私にはとても耐えられません
- あなたはまだまし
語る側は善意でも、相手を傷つけることがあります。正しい言葉もあるかもしれませんが、苦しい時に正論を聞いても、辛いだけのこともあります。
時には、「被災者」という言葉に傷つくことさえあります。
豊かなコミュニケーションを
NGワードなど紹介されると、コミュニケーションが怖くなってしまう人もいるでしょう。でも、NGワードは口をふさぎ目をそらすためのものではなく、現地の方々と向かい合い、耳を傾け、笑顔でコミュニケーションを取るためのものです。
被災地の多くの方々は、ボランティアの皆さんを大歓迎です。頼りになるベテランボランティアはもちろん、初めて被災地ボランティアに来た若く不慣れなあなたのことも、大歓迎です。
高齢のご夫婦だけでかたずけなくてはならないのと、元気なみなさんが大勢来てかたずけてくれるのは、大違いです。それは、時間や労力の問題だけではありません。ボランティアは、元気を届けに行くのです。
もちろん、被災地ではしゃぐのは不謹慎です。でも、元気に笑顔でボランティアをするのは良いことです。依頼者の皆さんと、ぜひ積極的に話しましょう。依頼者から話を聞き(無理に聞き出したりはしない)、雑談もしましょう。何気ない雑談は、実は大きな力があるのです。
そして、どうか病気や怪我に気をつけて。多くの破壊を体験して来た方々は、これ以上の被害は見たくはありません。しっかり自分を守りながら、元気に働き、笑顔で帰りましょう。
いつの場合も、笑顔は最高のコミュニケーションになるでしょう。
「泣くものとともに泣き、笑うものとともに笑え」(聖書)