20%増量は20%割引と違う。プレミアム商品券で注意したい「増量」という言葉
最近は様々な地域や商店街などでプレミアム商品券(プレミアム付き地域商品券)が登場しています。
1万円分を購入すれば1万2000円のお買い物に使える商品券といったものが多いです。市町村単位で実施されるものもあれば、地域の商店街や百貨店やショッピングモール単位で実施されているケースもあります。
こうしたプレミアム商品券(プレミアム付き地域商品券)は1万円が1万2千円になるというように「増量」です。この増量というのは同じ○○%が付きますが、一般的な商取引で使われる「値引き(ポイント還元)」とは大きく違う点に注意が必要です。
増量は見た目の数字よりも割引にすると小さい
同じ20%でも「増量」と「割引(還元)」は大きく違います。
たとえば1万円の20%割引というのは1万円の商品を8000円で買えたということになります。一方で1万円の20%増量というのは1万2千円の商品を1万円で買えたというのと同じことになりますよね。
同じ条件にしてみると違いが分かります。増量を「割引」と同じ視点に変更すると
10000÷12000(×100)=83.33%
割引率=100-83.33≒16.67%
ということになります。20%増量≒16.67%割引と同じということになるわけです。
つまり、20%増量キャンペーンと18%OFFなら18%OFFの方がお安く買えるということになるわけですね。
増量系のキャンペーンは数字のインパクトが大きいほど、割引率に直すと小さくなる
この「増量」系のキャンペーンはよく実施されますが、数字のインパクトが大きな増量ほど割引率換算すると小さくなります。
- 10%増量=9.09%OFF
- 20%増量=16.67%OFF
- 30%増量=23.08%OFF
- 40%増量=28.57%OFF
- 50%増量=33.33%OFF
- 60%増量=37.50%OFF
- 70%増量=41.18%OFF
- 80%増量=44.44%OFF
- 90%増量=47.74%OFF
- 100%増量=50.00%OFF
とこんな感じですね。増量率が高くなるにしたがって、割引率との差が大きくなっていきます。たとえば、ポイ活で話題に上ることが多いウエル活(ウエルシア薬局での50%増量)のキャンペーンは実質的には33.33%OFFと同じということになるわけです。
この、増量と割引(還元)の違いはショッピングはもちろんですが、ポイント還元や交換などのキャンペーンでもよく使う概念になるので、ぜひ覚えておきましょう。
厳密には割引とポイント還元にも差があったりします。
この辺の理解も深めたい方は「割引、還元、増量の違い(外部リンク)」の記事なんかも参考にしてもらえると嬉しいです。
筆者について
しょうこちゃん(@showchan82)
ポイ活(ポイント活動)をしながら、それを投資に回すポイ活投資を実践しているポイント投資家。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。
ブログ:ポイント投資の攻略ブログ
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