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【東大阪市】江戸時代の暮らしから東大阪市の歩みを知る。

岡田智則webライター(東大阪市)

今回は、東大阪市にある重要文化財のご紹介です。江戸時代に豪商鴻池家が開発した新田の経営拠点となった施設「鴻池新田」は、当時の暮らしを現代に伝えています。本屋や庭園など見所満載です。

鴻池新田会所
鴻池新田会所

「鴻池新田会所」は、JR東西線「鴻池新田」駅にあります。駅から降りて敷地の南側に回ったところに入口があります。敷地の北側にある戸は出口専用なので、お気をつけ下さい。
入口に着いた瞬間から、趣のある古民家という感じが出ており、中に入るのが楽しみです。

本屋
本屋

中に入ってすぐのところに、「本屋」があります。とても大きく立派な建物です。当時、新田経営の中心的な役割を果たした建物だそうです。

本屋
本屋

本屋
本屋

中に入ってみると、昔ながらの釜が印象的です。畳と障子による雰囲気が、当時の面影を伝えてくれているみたいに感じました。
当時ここでは、役人の接待や会合、災害の際には炊き出しが行われていたそうです。

井路川舟
井路川舟

こちらは「井路川舟」です。剣先船の形が水運によって発展してきた大阪の歴史を感じさせてくれます。
当時は、新田内に造られた井路を通って、穀物などを運んでいたそうです。

庭園
庭園

庭園
庭園

私が一番オススメしたいのがこちらの「庭園」です。様々な植物が作り出す空間が、私は大好きです。池の周りには、橋が架けられており、ぐるっと回ることができます。「庭園」の外側には、東大阪市を代表する植物「クスノキ」をはじめとする立派な木が建っており、まるで森の中にある庭園って感じがします。静かな雰囲気でゆったり過ごすことができます。

綿
綿

「鴻池新田」には「綿」が植えられており、毎年この季節になると、黄色い綺麗なお花を咲かせるのですが、今年はまだ咲いていませんでした。施設の方によると、今年は成長具合が遅く、開花はお盆過ぎぐらいになるかもとのことです。

鴻池新田会所

【住所】東大阪市鴻池元町2-30
【アクセス】JR東西線【鴻池新田駅】より南東に徒歩5分
【観覧時間】午前9時30分~午後5時(閉館30分前までにご入場ください)
【休館日】月曜日、祝日の翌日(土・日曜をのぞく) 12月29日〜1月3日
【拝観料】大人300円 中学生以下無料
【お問合せ】06-6745-6409

webライター(東大阪市)

大学院修了後、音楽を用いた地域活性化事業に取り組む。ブログ運営を通して、主に関西地域の魅力を発信している。

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