弘前桜まつり会場から徒歩10分「旭松堂」さんの桃山はしっとり黄身餡と粒餡がたまらない風流な銘品
いよいよ本格的に活発化してきた桜前線。皆さんはお花見スケジュールはいかがでしょうか?我が家は休日の日中、近所の公園でぼんやりと過ごしたり、街を散策しながら桜並木を満喫したりという予定になりました。
さて、私の出身地でもある青森県弘前市は、嬉しいことに国内でも有数の桜の名所として全国から沢山の方が弘前さくらまつりへと足を運んでくださいます。その会場でもある弘前公園には沢山のソメイヨシノが植えられており、地元民でも素晴らしいなと毎年思うのです。
昼間の桜も可憐な薄紅色の雲海に迷い込んだようなわくわく感を味わえるのですが、夜桜もまた独特の高揚感を得られます。
大正5年創業、弘前公園からも徒歩10分程度にお店を構える「旭松堂(きょくしょうどう)」さん。地元の方々からも長年愛されているお店には、桜の季節にぴったりな和菓子があるのです。今回は旭松堂さんの「夜ざくら」をご紹介。
ぽっと闇夜に浮かぶぼんぼりのような色味の桃山には、桜の焼き印が。なんといっても特徴的なのは、桜が焼き目の焦げ茶色に浮かび上がるような焼き印になっているということです!夜桜というのも納得ですし、なにより着眼点が非常に風流。
非常にしっとりとした桃山生地はこっくりとしたまろやかさと滑らかさを秘めており、口溶けも非常に心地よくそれでいて余韻はあっさり。驚いたのは中の粒餡。こし餡、もしくはつぶし餡が多い桃山ですが、旭松堂さんの粒餡はほくほくとした立派な小豆の存在感が際立ち、素朴ながらも食感や香り立ちが豊か。ふたつの餡のコンビネーションに天晴。
夜ざくらという名称ではございますが、通年販売されているお菓子でございます。
弘前市は城下町だったということもあり、市内にはあちこちに和菓子屋さんが点在しております。タクシーやバスも便利なのですが、ぜひ徒歩やレンタルサイクルで街を散策して和菓子屋さんを巡ってみてくださいね。
桜まつりの露店で食べすぎてしまった場合もぜひ。(花も団子も、ですものね。)
最後までご覧いただきありがとうございました。
<旭松堂>
公式サイト(外部リンク)
青森県弘前市本町102
0172-32-4023
8時~18時
定休日 毎月10日・25日