リアルモンスターハンターの世界?酷似部分や最強武器「磨製石器」ほか「オトモ」の存在を紹介
モンスターハンターと言えば、広大なマップ内で遭遇した空想のモンスターを、武器や罠を使ってハントする人気狩猟ゲームです。
そんなモンスターハンターの世界と酷似した時代が存在していたことはご存知でしょうか。
リアルモンスタハンター時代
この世界に存在したリアルモンスターハンターの時代は、今から約13000年前の縄文時代〜弥生時代にかけてです。
当時は、モンスターハンターの世界のようにドラゴンや恐竜のような生物が存在していたわけではありません。
しかし、狩猟を行う自給自足の生活が一般的だった点や、栄養価の高い「肉」を獲得するために、凶暴なイノシシや鋭利なツノを持つシカと命がけの戦いをしていた点においては、モンスターハンターの世界と同じだと言えるでしょう。
また、縄文時代では、「ゾウ」や「マンモス」のような大型生物を狩っていた記録が世界中に残されています。
最強の武器
モンスターハンターでは、「大剣」や「ボウガン」など強力な武器を駆使して狩りを行います。
一方の縄文時代では、上記のような現代的な武器は存在しておらず、「磨製石器」と呼ばれた最強の石を使って獲物をゲットしていました。
この磨製石器というのは、石同士を打ちつけて鋭利な形にした「打製石器」を、さらに磨くことでより鋭利にしたもののことを指します。
武器として利用するだけでなく、木材を伐採する斧や料理包丁にも使える優れものでした。
ちなみに、弥生時代以降は鉄が流通したこともあり、武器の性能も進化していったそうです。
狩猟には欠かせない相棒の存在
モンスターハンターには、狩猟を行う相棒「アイルー」がいます。
アイルーは攻撃や罠の設置、回復を行ってくれるなど、狩猟には欠かせない存在です。
この世界にアイルーは存在していませんが、縄文時代では犬がアイルーのような役割を担ってくれていました。
縄文時代では、犬が最初に噛み付いたり、大きな鳴き声で吠えたりして獲物を威嚇。獲物の注意が逸れた瞬間を狙って人間が攻撃をする連携技で狩りをしていたといいます。
今回紹介した興味深い縄文時代の資料を展示しているのは、鳥取県にある「むきばんだ史跡公園」です。
縄文時代〜弥生時代までの土器や生活の様子を表したモニュメントなども設置されていて、非常に興味深い施設となっています。
ぜひ足を運んでみてください。