この野草、ご存知ですか?『七草がゆ』で間違いたくない野草なので区別方法を共有します。
皆さん、いつもありがとうございます。kurukoyaです。
寒さが増してきましたね!冬到来って感じがする昨今、気が付くともう12月も中盤戦、いつもの散歩道でまたまた春に咲くとされる季節外れのあの野草が咲いていました。皆さん判りましたでしょうか?
毎年1月7日、一年の最初の節句である「人日の節句」に頂く七草がゆに入れる七草の一つと名前が同じおかげで間違って食される野草ですが、
七草がゆって、七草の若芽を食べて植物がもつ生命力を取り入れ、無病息災でいられるようにという願いが込められているそうです。ですので、尚更間違いたくないですよね。
では、早速正解ですが、サムネの野草は『ホトケノザ』という野草になります。
数年前も11月に見かけ、ちょっと別の視点で動画にしたのですが、
ただ、開花の時期は3月~6月の春頃の野草なのに、秋からこの時期にかけても青々と茂り、花を咲かせているのを見かけますが、やはりこれも...
二期作☆野草なのでしょうか!?
◆間違いやすい野草との区別方法◆
葉や花の形状が特徴的な野草なので、見分け方は非常に簡単です。ただ、春の七草の各野草の名前の欄に『ホトケノザ』と書かれている事も多いので間違いやすいのです。春の七草で『ホトケノザ』と呼ばれるのは、『コオニタビラコ(直下の写真)』なんです。
-コオニタビラコ(春の七草)-
一方、正式に『ホトケノザ』と呼ばれている植物は下の写真の野草が本当。
-ホトケノザ-
仏様が載っているような台座型の葉が特徴的で、見た目は全く違いますが、名前だけで情報交換すると間違いやすいので、七草がゆの時期には要注意ですね!
気になるのは、誤食した際の毒性などなどなのですが....。
◆毒性などなど◆
この『ホトケノザ』はシソ科の植物なので食用になるのか?と言う疑問が湧きましたので、少し調べてみました。
含有する化合物としては、イリドイド配糖体という化合物が含まれているそう。
イリドイド配糖体は、多くの薬用植物で見出され、それらが薬理活性と関与している可能性があるとのこと。常識的な摂取では人体には無害とされており、西洋では若芽をサラダなどで食しているそうです。
ちなみに、食用出来る野草の『オオバコ』に含有されるアウクビンなんかもイリドイド配糖体の一種らしいのは、少し好材料。
ですので、少しばかり食べて毒ということはないと推察しまして....
◆食べてみる◆
そんなこんなで、食する事を推奨はしませんが、採取し湯がいてお浸しにして少し食してみました。
湯掻きすぎたのか、下馬評の青臭さもなく、無味無臭の柔らかなほうれん草の様な食感。普通にいけました。
◆後記◆
今回の『ホトケノザ』、決して食べる事をオススメする訳ではありませんが、もし野草を食するときはよく調べてその上で自己責任で食してくださいね。くれぐれも安易に食さないようにお願いします。