【松山市】JR四国の運賃が27年ぶりに2023年5月20日から値上げ。特急料金は初値上げです。
JR四国が、四国内全線を対象に運賃値上げを国土交通省に申請しました。国土交通省が許可し、2023年5月20日より運賃が値上げされています。JR四国の運賃値上げは、消費税増税の改定に伴う値上げを除くと、1996年以来27年ぶりだそうです。
値上げ率
値上げ率は区間によって異なり、初乗り運賃は現行の170円から190円に。最大510円上がる予定です。定期券は平均25.5%上がります。電車通学、通勤の方には少なくない影響です。
例えば今治駅まで特急「しおかぜ」の自由席を利用した場合は、運賃は現行の970円から1080円に、料金は現行の530円から760円になります。特急料金の値上げは初めてだそうです。
一方、松山駅から高松駅まで特急「いしづち」の指定席を利用すると、運賃は現行の3560円から3960円になりますが、料金は据え置きです。
JR四国は、1987年の国鉄分割民営化以降、一度も黒字になったことがないそうです。人口の減少、しまなみ街道や瀬戸大橋などの本州との連絡橋ができ、バス、トラック輸送が増加するなどで、大黒柱となる路線がないことが要因です。それでもJR四国は赤字路線をなるべく切り捨てることなく、無料Wi-Fi提供やICカード導入、新型車両導入などここまで頑張ってくれています。観光列車やホームから伊予灘を眺められる「下灘駅」も人気が高いですし、愛媛県が行なっているJR松山駅付近連続立体交差事業で、鉄道ファン注目のスポットもたくさんできています。
運賃値上げは27年ぶり。平均12.82%の改定率はインパクトがあります。ただ、今後、駅舎や車両のトイレの洋式化、切符をキャッシュレスで購入できるシステム導入など、サービスは今後も向上予定だそうです。物価高などの影響もあり辛いと思う反面、保線のためにも、愛媛県民としてJR四国を利用して応援していきたいと思います。