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【保育士も活用】絵本好きな子に共通する習慣と今日からできる実践法

ちあき先生保育士/webクリエイター

子育てに奮闘中の全国のママさん、今日も子育てお疲れ様です。

保育士をしていると、絵本好きな子とそうではない子がいるということを実際に体感することが多くあります。

“どこで絵本が好きなのか?〟と感じるかというと、自由遊びの時間に絵本を読んでいる子は、やっぱり本が好きですし、日常会話の中で絵本の話題をお話してくれる子もいます。本が好きな子は読み聞かせの時も含め、物事に集中して取り組める傾向にあると感じています。

子どもを絵本好きにすることで、語彙力・想像力・集中力などのスキルが自然と身につくので、子育ての中でも読み聞かせを積極的に取り入れていきたいというママさんも多いですよね。しかし、本好きになってもらおうと読み聞かせをスタートさせたけど、思う様にうまくいかないこともあると思います。

そんなママさんに、今日は 「絵本好きな子どもになってもらうためのヒント」をお届けします。実際に〝絵本好きな子どものママさんや保育士さんたちが日々どんな言動を習慣にしているのか?〟今日からできる具体的な実践法もお伝えしていきます。ぜひ、日常の子育てにお役立て頂けたら嬉しいです。

絵本を読むと3つの最強スキルが身につく

絵本を読むことで、子どもにとっては生きていく上で欠かせない最強スキルが身につきます。以下の3つです。

1、想像力などの感性
2、語彙力
3、集中力

順番に解説します。

1、想像力などの感性

1つ目は感性。絵本を通して子どもたちは疑似体験をしています。まるでその場にいるような気持ちになることで、様々なシーンで様々な登場人物の気持ちを感じています。

〝嬉しい、悲しい、怒り、楽しい〟に加え、言葉では表現できない微妙なニュアンスの気持ちを絵本を通して体感することができるのです。

〝人の気持ちを感じる想像力〟というものは、人との付き合いを深めてくれるコミュニケーションスキルです。また、次の展開をよむ〝想像力〟も日々の生活をスムーズにしてくれます。このような想像力を育むきっかけとして、絵本は身近でありながらとても効果の高いものです。また、テストの点数や知能指数などによる数字で測れるものではなく、決して数字では測れないけれど、生きていく上でとても大切な〝感性〟を育む機会を作ってくれるのも実は読み聞かせなのです。

この〝感性〟という能力を子どもが小さいうちから、ぜひ積極的に育ててあげてください。そのためにハッピーエンドで終わる絵本ばかりを読むだけでなく、時には悲しみで終わるような絵本を読んで、子どもに感想を聞いてみましょう。大人が思いつかない何とも心がほっこりできる視点が聞けたりします。

2、語彙力

2つ目は、コミュニケーションの土台である語彙力です。

言葉を話すには、その言葉が頭の中にある必要があります。その言葉を頭の中に入れるには〝大人からの言葉のシャワー〟しかありません。絵本を読むことで、日常会話だけでなく色々な言葉が身につきます。

3、集中力

3つ目は、集中力。

どんなに短い物語の絵本であっても、初めから終わりまでストーリーがあるものには誰でも集中することができます。それもごく自然に。

集中力は鍛えることができます。そして邪魔しないこと。お子様が集中しているときは見守りましょう。お子様が集中力がないと感じるなら、お子さんが集中できるもの、長さを吟味しましょう

集中力があれば、学習も運動も自然と結果が良くなってしまいます。大人になれば、結果を出せる人材に。

絵本の読み聞かせは、集中力を自然と育めるスーパーおもちゃなんです!

絵本好きになってもらうことはママにもメリットだらけ

子どもに絵本好きになってもらうことは、ママにとってもたくさんのメリットがあります。メリットだらけと言っていいほどです。どんなメリットがあるか?一緒に見ていきましょう。

・子どもが落ち着く
・親子のコミュニケーションになる
・どこにいても遊び道具になる

子どもが落ち着く

私自身クラス担任をしていた保育士の時は、お帰りの前の時間になるべく毎日絵本の読み聞かせをしていましたし、子どもたちのリクエストにより、多い時は一日で10冊くらいの絵本を読んでいました。

そんな時は、一年通してクラス運営もラクでした。なぜならば、子どもたち自身がとても落ち着いているからです。読み聞かせをすると、子どもにとって心の安定になることを体感しました。そしてそしてあら不思議!読んでる方もだんだん心が温かくなるんです。

親子のコミュニケーションになる

コミュニケーションツールとしても最適です。

子どもによって“ストーリー、主人公、登場人物、背景、言葉など〟絵本の中のどの部分に興味を持つのか?は様々ですが、ハマるポイントがあります。そのハマりポイントを話題に出したり、絵本の中に繰り返し出てくる言葉を日常生活にも使ってみたり、家族の合言葉にしてみたり。

ページの隅っこにある小さな石ころの模様が人の顔みたいだとか、大人からしたら全く気づかなかったことでも、子どもにはちゃんと見えていたりして感激させられることも多いですよね。

共通の話題が増えることで、会話が楽しくなります。絵本の内容はぜひ、日常にも取り入れてみてください。そして何より、ママの温もりを感じながら読んでもらった読み聞かせの時間は、子どもにとってこころのよりどころ。一生忘れることない貴重な時間になります。

小学校、中学校と大きくなっても、何かへこんだ時に、その絵本を読むたびにその時の感情を思い出します。〝温かくて安心できるあの空間〟にいつでもタイムスリップすることができるのです。子どもたちにとって〝一生モノのお守りがわりにもなる〟ということ。

また、子どもがパパママになった時、あなたがしてあげた同じことをきっと自分の子どもにしてあげるでしょう。だとすれば、素敵な愛の循環が生まれます。

1000円単位で世代を超えて使える!コスパ良しのとても優秀な親子のコミュニケーションツールだと思いませんか?

どこにいても遊び道具になる

外食や外出する時、そしてママ友と食事をする時に子どもを連れて行く時も多くありますよね。そんな時、子どもが飽きないように何かおもちゃを持っていくこともあれば、あまり良くないと思いながらスマホでyoutubeを見せたり、ママたちなりに様々な対処法をとっていると思います。

音のなるおもちゃは静かなところにはもっていけないし、大きなおもちゃは持ち運びが大変カードゲームは無くしたら困るし、その遊びしかできない、その遊びから横展開できず飽きたら終わり‥だからこそ、スマホに頼ってしまいたくなります。

そんな時に便利なのが「絵本」なんです。持ち運び便利な遊び道具でありながら、絵本を使って色々な遊びに横展開できる優れもの。

ストーリーを読み終わったら「主人公の服は何色?車はいくつあった?」などのクイズをしたり、ストーリー性のない間違い探しのような絵本を持っていっても、子どもは楽しみながら時間を稼ぐことができます。

このように絵本を活用することで、子ども自身が楽しみながら、想像力や集中力も同時に培いながら、同時にママ自身も自己嫌悪に陥るのも防げます。ここ結構大事ですよね笑

絵本好きな子どもの親がしている5つの習慣とは?

では、実際に絵本好きな子どもの親御さんはどんなことをしているのでしょうか?私自身の経験も含めて5つご紹介します。

1、絵本の読み聞かせを習慣にしている
2、〝こうしなきゃ!〇〇でなければいけない〟がない
3、絵本が身近にある環境にしている
4、子ども自身で選ばせている
5、ママ自身が読んでて楽しめる絵本がある

順番に解説します。

1、絵本の読み聞かせを習慣にしている

これは絵本好きな子どもたちの共通の習慣です。1日の中で必ず読み聞かせをしていました。絵本を読むタイミングとして一番多いのは、やはり寝る前。

絵本を読んでまったりモードになって、子どももママもそのまま寝付くことで良い睡眠をとることができます。

子どもが寝てから洗濯や家事などをするママもいるかもしれませんが、たまには家事も放置して、そのまま子どもとぐっすり休んでみてくださいね。

2、〝こうしなきゃ!〇〇でなければいけない〟がない

絵本好きな子どもの親御さんは〝こうしなきゃ!〇〇でなければいけない〟がありません。「どんなに忙しくても絶対毎日読み聞かせをしなくちゃ!」とか「この年齢にはこの発達を身につけなければいけないからこの絵本を読ませなきゃ!」みたいな固定観念がなく、とてもゆる〜い感じで楽しみながら読み聞かせをしている印象です。

このゆるさこそが、毎日続けられる秘訣かなと思います。

3、絵本が身近にある環境にしている

絵本を見るタイミングは読みきかせの時だけでなく、子どもが見たいときに見れる場所に置いてあります。子どもが「今すぐ絵本が読みたい!」と思ったときにすぐに絵本が見れる、そして〝いつも絵本が身近にある環境〟というのも絵本好きな子どもにとって大きな要因です。

4、子ども自身で選ばせている

見たい絵本を子ども自身で選ばせるということも絵本好きな子どもを持つ親御さんの習慣です。自分で見たいものを選ぶということは、自分で選んだということで主体的な姿勢になっていますよね。人は誰しも主体的な姿勢のものに対して、最後までやりきろうとするものです。

見たい絵本を子ども自身で選ばせるということで、ちゃんと最後まで見ようとする姿勢が育まれるということですね。ぜひ、自分で選ぶ習慣を持たせたいところです。

5、ママ自身が読んでて楽しめる絵本がある

読み手のテンションや気持ちは読んでもらう側にしっかりと伝わるものです。絵本の読みきかせは読むのはパパやママ自身。そんな読み手の気持ちが盛り上がる本を子どもも好きになる傾向にあります。

子どもが選んできた絵本を読んであげる日もあるけれど、やはり読み手のテンションがあがるものがあるとGOOD!先ほど紹介しました〝子ども自身に好きな絵本を選ばせる〟とい一方で、ママ自身が読んでて楽しめる絵本を子どもに見てもらうのも子どもが喜びますよ。

今からスタートできる!絵本好きになってもらうための実践法

さて、子どもの成長においてこんなに優秀な絵本を味方につけるために日々気をつけたら良いのでしょうか?今すぐにでもできる実践法を具体的にご紹介します。

ゆったりまったり落ち着いた環境で読もう

絵本そのもののストーリーが好きというのもありますが、どちらかというと、子どもたちはその場の雰囲気が好きというものが大きい気がします。ママの声や温かい雰囲気を楽しみにしているという感じでしょうか。

絵本を読む時はバタバタした環境ではなく、ゆったりまったり落ち着いた環境で読むのがおすすめ。ママにとっても癒しの時間になるように、ママがお気に入りの絵本で、スマホも家事も放り投げて、絵本を読みながらお子様と一緒におやすみなさい。

絵本の物語は理解させようとしなくていい

〝絵本の物語を伝えなきゃ!〟と思い、部順番通りに読もうとしてしまったり、1ページずつ全部読まないといけないと思ってる方もいらっしゃると思います。その傍ら、どんどんページをめくっていく我が子に対してイライラしてしまうということもありませんか?

絵本の物語を初めから理解させようと思わなくて大丈夫です。子どもたちは、繰り返しの中で理解していくことがほとんどです。

挿絵だったり、台詞だったり、主人公のキャラクターだったり、どこに興味を持つかわかりませんが、興味を持ってくれたそのページだけを読んでもいいんです。お子さんがまだじっとしていられないのなら、セリフだって全部読む必要もありません。

意味が伝わる1文だけ読んであげれば良いんです。

子どもが興味を持ってくれるならどんな読み方でもいい

読み聞かせに〝〇〇でなければいけないもの〟はありません。結局は、子どもが興味を持ってくれるならどんな読み方でもいいんです。

私自身、たくさんの子どもたちに読み聞かせをしてきていますが、読み手が気分良く読んでいるものを、結局は子どもも好きになりやすい気がしますし、余裕のある時間に読んだ方が子どもも落ち着いて見てくれるような気がします。

絵本の読み聞かせといえば、子どもの想像力を固めてしまわないようにどんな登場人物も声はあまり変えず、抑揚もつけない方が良いとされています。

しかし、私は、絵本を動かしたり、声に強弱をつけたり、目の前の子どもたちに合わせて読んであげていました。

子どもたちが興味を持ってくれるのなら、面白いこともするし、恥ずかしいこともします笑

だから、やり方にそこまでとらわれなくても大丈夫です。子どもと自分に合ったやり方を一つ探して、それを続けて行けるだけで十分。少なくと私はそう思っています。

まとめ

絵本には、人としての土台である〝感性、語彙力、集中力〟を育む力があります。

ママ自身にとってもいいことばかりです。高くても1000円台といったコスパの良いコミュニケーションツールです。そんな絵本を活用しないという手段はありません。

ぜひ、今回お伝えした「絵本好きな子に共通する習慣と今日からできる実践法」を活用してみてください。きっと、お子さんの良い変化に気づけるでしょう。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

保育士/webクリエイター

フィンランド好き保育士。素敵に見えるあのママも、悩み事なんてまるで無さそうなあの人も、実はみんなみんな子育てで悩んでいます。そんな毎日子育てを奮闘しているママさんたちが、少しでも肩の力が抜けて、笑顔になって、一歩踏み出せますように...という想いを込めて、ママさんひとりひとりの気持ちに寄り添う、まるでラブレターのような記事をお届けします。記事の内容は、保育士19年の経験、日々受けているお悩み相談からの気付き、そして、子育てで絶賛お悩み中のママへのインタビューを参考にしています。

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