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トナカイさんへ伝える話(52)本多平直議員の発言と性的同意年齢の話

小川たまかライター
(写真:アフロ)

 立憲民主党・本多平直議員の「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」発言。

 政党内で行われた性犯罪刑法改正案についてのワーキングチーム(WT)で、議論が紛糾した際に出た発言だそうですが、いくら議論に熱くなっていたとしてもこれはないです。議員がツイッターの匿名アカウントと同じようなことを言っている。

 また、本多議員は発言を謝罪し口頭注意されているものの、立憲民主党の WTでは性的同意年齢を16歳に引き上げる案に関して取りまとめが断念されたとのことで、結局本多議員らのような反対派の意見が党内で優勢なのではないかと思わざるを得ないです。

 私は前回の性犯罪刑法改正時から性的同意年齢(現状13歳)の引き上げを強く求めている立場ですが、本多議員のような発言に抗議し、引き上げ賛成の立場を取ることには多大なエネルギーが必要で、もはや苦行です。結局、立憲が取りまとめを諦めたことでもわかるように、一部からの反発がものすごいからです。以下で詳しく説明します。

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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