期間限定!黄金色に輝く”焼きいも” 炭火でじっくり焼いた紅はるかを無人で販売【富山県入善町】
富山県道150号線魚津入善線(旧国道8号線)沿線の上飯野付近にある、野菜の無人販売所をご存じですか。採れたての野菜が並べられている、農家直営の販売所です。最近では、“冬季限定”の商品として、発泡スチロールに入った温かい「焼いも」が登場しています。「焼いも」販売中の目印は、赤い提灯です!
株式会社 細田農産
黒部川扇状地の東側に位置する富山県入善町の豊かな自然に恵まれた場所にある、細田農産。2011年に設立し、お米や大豆、野菜などを栽培・販売しています。収穫した野菜は、敷地内に設置した「無人販売所」をメインに、あいさい広場やマックスバリューでも販売されています。
細田農産の無人販売所
現在は、白菜や小松菜などの7種類ほどの野菜が並んでいる無人販売所。その日に採れた野菜をお手頃価格で購入することができます。無人販売を始めたきっかけは、起業したての時期に多く出てしまった“規格外の野菜”。売り物にならないからと、安く直売して人気になりました。
無人販売所の商品棚は、初代社長の手作り。アイディアを出し合い、スタッフで協力する、笑顔が絶えないアットホームな農家さんです。
つぼ焼き風「焼いも」(1袋200円)
焼いもを焼いている装置は、細田さんが作った”つぼ焼き器”。つぼの中では、炭で焼かれた紅はるかが美味しそうに蜜をこぼしていました。
自宅に持ち帰った「焼いも」は、まだ温かく湯気が立っていました。ツヤツヤした「焼いも」は、黄金色に輝く様が美しく、所々にあふれ出た蜜が食欲をそそります。味は、甘くしっとりして絶品!炭焼きのため香ばしさも感じられ美味しかったです。
細田農産の野菜について
2016年頃に2代目社長となった細田さんは、楽しみながら農業の効率化に取り組んでいます。ハウス栽培もその一つです。虫がつく心配がなく、水の量もコントロールできます。“控えめな水やり”と“通気”をすることでハウス内の病気を予防しています」と、細田さんは語ります。また、「ハウス内では、畝を作るのではなく、目印として足跡を付けるだけです。水の管理ができれば畝は必要ありません。」とも述べました。自宅で家庭菜園をしている筆者にとって、"畝が必要ない"という話は目からウロコでした。
もうすぐ販売所に並ぶ予定のブロッコリー。ハウス栽培のため、露地栽培のものよりも早く出荷することができます。細田さんの初物のブロッコリーを味わう日が近づいています!
最後に
後継者や人手不足に悩む農家さんの話をよく耳にしますが、細田農産では20代のスタッフが活躍しています。細田さんは、「転職してきたスタッフや大阪から来たスタッフなど、若い人が長く働いてくれているからありがたい」と笑顔で語ってくれました。
新しいアイディアを次々に取り入れ、固定概念にとらわれない農業を続ける細田さん。楽しみながら作られた野菜は、どれも青々と輝いています。
なくなり次第終了の採れたて野菜の無人販売所。“つぼ焼き風”焼いもは、2月末頃を予定として販売しています。しっとり甘い紅はるかで作る焼いもを、ぜひ味わってみてください!
株式会社 細田農産
住所:富山県下新川郡入善町東狐1742
電話番号:0765-72-5393
営業時間:10時~17時頃(早めに終了する場合があります)
※取材では、株式会社細田農産様のご協力により焼いもをご提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。