楽天市場のSPUとポイント還元が2022年4月に大幅改悪。税別付与、クーポン別、保険除外、証券改悪
楽天って定期的に還元を増やしていくターンと、還元を絞っていくターンがありますよね。現状は完全に絞っているターン。2022年4月から楽天市場の常設ポイントアップサービスであるSPUや楽天ポイント全体に対する還元ルールが改悪されます。
SPUって何?という方は「 楽天市場のSPUの最新情報、楽天市場のお買い物がお得になる常設キャンペーンを攻略しよう 」を先にご覧ください。
2022年4月1日で変更されるSPUや楽天ポイントに関する改悪
- 2022年4月1日以降、ポイント付与が「税抜価格」に変更(SPU計算を含む)
- 楽天カードの決済額から送料、ラッピング料金が控除される
- SPUの各項目のポイント計算がクーポン値引き後の金額になる
- 楽天保険がSPUの特典から外れる
- 楽天証券のSPUの特典のハードルが上がる
こんな感じになります。これらは2022年4月1日から対象になります。記事公開後も改悪がされた場合はこちらに追記します。
それでは順番に見ましょうか。
2022年4月1日以降、ポイント付与が「税抜価格」に変更(SPU計算を含む)
影響は一番大きい。
これまでは楽天ポイントの還元はそのほとんどが「税込み価格」に対して行われていました。ところが2022年4月1日以降は税抜価格に対して行われます。
たとえば、11000円の商品を購入したとします。そして諸々合計で15%のポイント還元がされるとしましょう。
<2022年3月31日まで>
11000×0.15=1650P
<2022年4月1日以降>
(11000÷1.1)×0.15=1500P
とポイント還元率は変わりませんが、受け取れるポイントは大きく減ります。受け取れるポイント額をベースにすると9.09%減少となります。
ちなみにこの変更はSPUだけではなく楽天お買い物マラソンや楽天スーパーセールなどのキャンペーンでもらえるポイントも原則として同様の対応となる予定ということです。
楽天カードの決済額から送料、ラッピング料金が控除される
細かいけど、楽天カードのポイント還元のSPU計算対象から送料とラッピング料が外れます。
合計が同じ額であれば、今後は送料込み、ラッピング料込みのギフト商品を買う方がポイント還元的にはお得になりますね。これは頭に入れておけばOKレベルですかね。
SPUの各項目のポイント計算がクーポン値引き後の金額になる
これは結構大きい改悪項目です。
SPUの項目の多くではポイント還元の計算をクーポン値引き前の金額で行ってくれていました。そのため、大き目のクーポンを使うとポイント還元率が実質的に高くなるという状況でした。
たとえば、5000円の商品があり1000円OFFクーポンを利用できたとしましょう。ポイント還元率は15%とします。
<2022年3月31日まで>
5000×0.15=500P
<2022年4月1日以降>
(5000-1000)×0.15=400P
と、こんな感じになります。上記はあくまでも一例であって減少するポイント獲得量はクーポン値引額×ポイント還元率となります。
楽天保険がSPUの特典から外れる
楽天保険を楽天カードで決済した場合に楽天市場のお買い物が1%ポイントアップするSPU特典が2022年4月1日から無くなります。こうしたSPUの特典が変わるのはよくあることですけど……。
楽天証券のSPU特典のハードルが上がる
同じくSPUの内容の変更です。ポイントアップ自体は無くなりませんが、ハードルがかなり上がります。従来はほぼお金をかけずに実施可能でしたが、2022年4月以降はそこそこコストがかかるので利用を考える必要があります。
<2022年3月31日まで>
1ポイント以上を利用して楽天証券で500円分以上の投資信託を購入する:+1.0%
<2022年4月1日以降>
①マネーブリッジの設定と当月合計3万円以上のポイント投資(米国株式):+0.5%
②マネーブリッジの設定と当月合計3万円以上のポイント投資(投資信託):+0.5%
※いずれも1P以上のポイント利用があれば残りは現金で払ってもOK
※併用OKなのでどちらも満たせば従来通りの+1%還元
合計すれば還元率は変わりませんが、ハードルが上がっています。
まず、マネーブリッジの設定自体はこれまでも楽天証券を使ってきた方は問題ないと思います。楽天銀行の口座と連携すればOKです。
なので問題になるのは実際の投資ですね。これまでは500円以上の投信購入でOKだったのが3万円以上の米国株と3万円以上の投資信託投資と6万円の投資が必要になります。なんとハードルが120倍!!
②については「楽天カード×楽天証券」のクレジットカードでの投信積立をしている人ならクリアは簡単ですね。すでに5万円の投資をしているはずです。ただ、この楽天カードによる積立投資も2022年にルール変更が予定されており、今後も継続する方は対応が必要になります。必要んとなる対策は以下記事をご覧ください。
参考: 楽天証券のクレジットカード投資の改悪と改善の要点 新しい投信積立の攻略法
一方で①はややハードルが高いのであきらめる人もいるかもしれません。
3万円分の米国株投資(円貨決済)が必要になります。
- 積立注文は対象外
- VT、VOO、VTI、SPYなど手数料無料プログラム対象ETFは対象外
しかも、上記のように対象外条件まであります。円貨決済が必要なので投資をする時は米ドルへの為替手数料(1ドルあたり25銭)もかかりますし、米国株投資の場合0.495%(上限22米ドル)の売買手数料もかかります(往復だと約1%)
仮に3万円の投資をするとすればコストだけで350円以上はかかかる計算になります。
これで0.5%のポイントアップということは逆算すれば約7万円以上のお買い物を楽天市場でやって始めて手数料分だけ元が取れるということになります。米国株に投資をもともとやっている人ならともかく、そうでない方にとってはかなりハードルが高いかもしれません。
これなら、投信積立分だけに甘んじるという選択もアリかと思います。
筆者について
しょうこちゃん(@showchan82)
ポイ活(ポイント活動)をしながら、それを投資に回すポイ活投資を実践しているポイント投資家。ポイ活というとお特に買い物をする、というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、貯金や資産運用(資産形成)にも強く役立てることができるんです。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。
ブログ:ポイント投資の攻略ブログ
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