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転職面接は前職の酷さを証明する場ではない

末永雄大アクシス株式会社代表取締役兼キャリアコンサルタント

転職理由どう伝えるべき・・?

転職エージェントという仕事柄、転職活動を開始された転職者の方々の転職理由を伺う機会が毎回ございます。

本日も複数名の方と面談し、キャリア相談・転職相談にのらせていただいていたのですが、そこで話した転職理由についての内容が、他にも多くの転職者の方が悩まれているのではないかと思いましてシェアさせていただければと思います。

面接は裁判ではない

転職理由についての考え方はこちらの記事にもありますので、ご参考にいただければと思いますが、

今回お伝えしたい事を結論から申し上げると、「転職活動は裁判や審議の場ではありませんよ」という事です。

もちろん、面接官は転職理由の妥当性を測ろうとしますし、一定レベルの審議はされます。

そこで、前職や現職がいかに酷い労働環境であったか、どんなに酷い条件であったか、いかに約束を反故されたかを客観的に検証・証明しようとされる方がいらっしゃいます。

しかし、前職・現職がいくら酷い職場である事が事実であったとしても、残念ながら、面接官にとっては同情はしても、利害がないのです。

選択の責任

「むしろそういった会社・職場を選択したのは、大人であるあなたの責任でしょう」と前職の劣悪さを証明されればされる程、なぜその職場を選択したのかという選択・意思決定能力について疑いを持つものなのです。

友人の恋愛相談などの身近な例で例えると、「本当にひどい男や女につかまってしまった・・!」と愚痴り、毒づく友人に、そんな相手を好きになり、引き寄せたり、選んだのもあなたでしょう、と白けて感じた事はないでしょうか。

面接官もまさに同じ気持ちなのです。

企業は自らを変えていける人を評価する

そこで、裁判のように真実を追求し、私が退職を選ぶのは致し方なかったのだと、弁明するよりも、自分の選択の仕方のどこに不備があったのか、何が課題だったのか原因究明し、では次はどういった選択基準を持つべきか、意思決定プロセスを改善すべきか、と自らに反省を促し、改善をしていこうと考える人を面接官は選ぶものです。

非常にシビアな話ではありますが、採用企業は同情して慰めてくれる友達ではなく、あくまで利害関係者であなたを採用する事にメリットがあるか否かをジャッジする当事者であるという事を忘れてはいけません。

アクシス株式会社代表取締役兼キャリアコンサルタント

青山学院大学法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧リクルートエージェント)入社。 リクルーティングアドバイザーとして様々な業界・企業の採用支援に携わる。東京市場開発部・京都支社にて事業部MVP/西日本エリアマーケットMVP等6回受賞。その後サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして最大手クライアントを担当し、 インターネットを活用した集客支援を行う。2011年にヘッドハンター・キャリアコンサルタントとして独立。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。キャリアコンサルタントとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発や社外での講演活動等、多岐にわたり活躍する。

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