赤・青・黄色の包み紙でおなじみ！飯坂温泉の名物として愛される元祖ラヂウム玉子を製造販売している「阿部留（あべとめ）商店」を訪問し、阿部留商店の奥田 健（たける）さんにお話を伺ってきました。

飯坂温泉駅から徒歩2分

阿部留商店は、福島交通飯坂線の「飯坂温泉駅」から摺上川（すりかみがわ）にかかる、飯坂温泉のシンボル「十綱橋（とつなばし）」を渡ってすぐのところにあります。明治11年、青果店として創業しました。

店内に入ると、ラヂウム玉子に、旬の果物や福島のお土産品が並んでいます。

阿部留商店のかわいい包み紙プリントのTシャツ。元々はスタッフ専用Tシャツでしたが、今や『ラヂＴ』と呼ばれ、ベストセラー商品です。

雨の平日に伺ったのですが、地元のお客さんがひっきりなしにお買い物に来ていて、観光客のみならず地元民に愛される飯坂温泉になくてはならないお店です。

栄養価が高く美肌効果もあるラヂウム玉子

つるん、ぷるんのラヂウム玉子。さすが、天然源泉かけ流し育ち！特別に店内でいただきました。

白身はとろっと、黄身は固めの半熟で濃厚な味わい。あ～、白いほかほかのご飯が欲しくなる。

ラヂウム玉子は、生たまごやたまご焼きよりも消化が良く、栄養価も高く美肌効果もあるので、毎日食べる福島人も多いはず。納豆と一緒に食べてもおいしいそうですよ。

阿部留商店のラヂウム玉子誕生秘話

さて、店主の奥田 健さんに、飯坂温泉ラヂウム玉子誕生秘話をお伺いしました。

実は、大正時代、先代が共同浴場でゆでたまごでも作ろうとしたところ、友人らとの会話に花が咲き、すっかりたまごのことを忘れてしまったそうです。茹ですぎて失敗したと思ったたまごの殼を割ったその時、白身がとろり。固まっていない！おいしい温泉玉子になっていたのがきっかけだったのです。

今までに味わったことのない食感と風味に「これを売りたい！」と、当時飯坂温泉で発見されたラジウムとともに飯坂温泉の名物にしようと、試行錯誤を繰り返して商品化をしてきました。

阿部留商店のラヂウム玉子のこだわり

阿部留商店のラヂウム玉子のこだわりは、鶏に食べてもらう餌からこだわり、選び抜いたラヂウム玉子専用の国産鶏卵を使い、天然源泉100％（沸かし直しなし、混ぜものなし）で製造。

飯坂温泉には、ラヂウム玉子専用の天然源泉かけ流しの湯船があることに驚きです！ぜひとも見てみたい！！

さらに、販売当初から変わらずに、一つ一つ紙で手包み。私が訪れたときも、スタッフの皆さんが真心こめて作業されていました。

飯坂温泉のシンボルでもある「十綱橋」をあしらった販売当初からの包装紙を今も引き継いでいます。

文化庁の「100年フード」にも認定されたラヂウム玉子、ぜひ福島の食卓文化を味わってみてくださいね。

※写真や内容は、2023年6月3日現在の情報です。最新情報は、公式サイト等でご確認ください。

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