【富士宮市】日本最初の健康体操『自彊術』独特の呼吸法で心身が整う!
自彊術は1916年に、治療技師として難病解放に尽力した中井房五郎氏によって創案された日本最初の健康体操と治療術です。調身法、調息法の意義を解明し、31の動作にまとめ、単なる体操でもなく、スポーツでもなく、呼吸に合わせて丁寧に体を動かします。この31の動作は体の関節を約一万数千回も動かすことになります。日本では治病を目的とした運動療法は自彊術のみです。
そんな100年以上の歴史ある『自彊術』の教室が身近で開催されていると聞き、会場にお邪魔しました。
今回お邪魔したのは森ひとみ先生の『くれいどる芝楽 19:00~20;30』の教室です。
教室に入って来る皆さん、朗らかで教室を楽しみに参加しているのが一目で分かります。
和気あいあいな雰囲気から一点、時間になると皆さん姿勢良く正座をし、先生の『気をつけ、礼』と言う号令で始まります。学生時代武道をやっていましたが、試合開始の凛とした雰囲気に似ていると思いました。
号令が終わると、31の動作に入ります。『スー、ハッ』という独自の呼吸法と共に肩を上下に動かしたり、肘を一文字に広げたりするのですが、この時の呼吸の一体感。皆さんの心臓の鼓動が一つにでもなったような感覚は鳥肌が立ちます。
動作に決まった型はありますが、個々の方の身体状況に応じて出来るところまで動かせばいいそうで、体が硬い方、身体に不調のある方でも無理なくできやり方を先生が指導してくれます。
1.2.3.4…と言う号令の下「はずみ」や「反動」を利用して体を動かすので、動作は大きいものの肉体的には疲労がほとんど伴わない体操なんだそう。
また体操している時に、今やっている動作にどんな意味があるか、どこに効いているかを説明してくれますので、自然と意識しながら運動することができます。
今回足を怪我していたので、できる範囲で体験させてもらいましたが、体操が終わった後は気持ちが軽くなったような気がしました。
先生にお伺いすると、独自の呼吸法は心身ストレス解消などの効果が期待できるようです。体だけではなく、心も整えられるってすごいですね。
体操が終わると和やかな雰囲気に戻ります。
突然お邪魔した私にまで参加者の方の畑で採れた野菜を分けてくれました。
こういう人と人との強いつながりも、この教室の魅力のひとつではないでしょうか。
森ひとみ先生の自彊術の教室スケジュール
月曜日 城山区民館 9:30~11:00
火曜日 くれいどる芝楽 19:00~20:30
木曜日 南部公民館 13:30~15:00
くれいどる芝楽 15:30~16:30
金曜日 コミュニティ黒門 9:30~11:00
*見学自由