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【夏の事故を防ぐ】使用時に注意が必要な子どものおもちゃ3選

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

子どもたちと外遊びをする機会が増えるシーズン。水を使った遊びなどが楽しみやすくなる一方で事故のリスクも増えます。そこで今回は、使用時に注意が必要な子どものおもちゃを3つを紹介します。この記事を読んで夏に起きやすい事故の予防・対処法を考えておきましょう。

使用時に注意が必要な子どものおもちゃ3選

子どものおもちゃには、使用方法によって事故が起こりやすいものもあります。今回は、『消費者庁』や『国民生活センター』から過去に注意喚起が出た夏に使用頻度が増えるおもちゃ3つを紹介します。

  • アームリング付き浮き具
  • 首浮き輪(首掛け式浮き輪)
  • ケミカルライト(光るブレスレット)

アームリング付き浮き具

国民生活センターより2024年5月22日に注意喚起が公表されたのは、「アームリング付き浮き具」です。アームリング付き浮き具は左右のアームリングと胸部の浮き具(浮力体)が一体となった子ども用スイムアイテムですが、近年、通販サイトを中心に販売が拡大しています。

想定される事故

溺水

2023年12月、「医師からの事故情報受付窓口」にアームリング付き浮き具を着用中に子どもが溺水したとの情報が寄せられました。
引用:国民生活センター

過去に起きた事故では、胸部につけるはずの浮き具が背中側に装着されていたとのことでした。つまり、顔が水面についた状態で浮いてしまっていた、浮具の浮力によりその状態から起き上がったり反対向きになることが困難な状態が続いたことが考えられます。

使用上の注意点

アームリング付き浮き具を使用する際には、以下のようなことに注意が必要です。

  • ライフジャケットと同じ役割を果たすものではないことを理解する
  • 使用する際は必ず保護者も子どもと一緒に水に入り、万が一の場合に備える
  • 着用の向きやベルト等の緩みによって溺水の危険が高まるため正しく着用する
  • 海や川などの自然領域では使用しない(必ずライフジャケットを着用)

首浮き輪(首掛け式浮き輪)

夏の水遊びに限らず入浴時にも使用する人が多い「首浮き輪」も使用時には注意が必要です。

想定される事故

溺水

浴槽で当該乳幼児用浮き輪(首掛式)を使用していたところ、意識がない状態になっていることに気付き、病院に救急搬送したが、死亡が確認された。(発生年月:令和2年3月、0歳)
引用:消費者庁

首浮き輪による事故は少なくありません。これまで消費者庁及び国民生活センターから複数回注意喚起はされましたが、その後も事故がゼロにはなりません。多くの場合、トイレや保護者の入浴によって目を話した隙に事故が発生しています。

使用上の注意点

首浮き輪を使用する際には、以下のようなことに注意が必要です。

  • 使用前に空気漏れがないか、正しく装着できているかをよく確認する
  • 使用時には必ず手の届く範囲で目を離さず見守る
  • 保管する際は子どもの手の届く範囲に置かない

ケミカルライト(光るブレスレット)

お祭りやライブなどで活用されるケミカルライト(光るブレスレット)。最近では100円均一ショップでも気軽に買えることから、実際に購入したことがあるという人も多いのではないでしょうか。

想定される事故

目の炎症など

折り曲げると光るケミカルライトの中の液体が飛び散り、目に入って炎症を起こす場合があります。製品の注意事項を読み、子どもに持たせる際は強く折り曲げさせないようにしましょう。
引用:消費者庁 こどもを事故から守る!

発光成分には毒物及び劇物取締法で指定されている毒物・特定毒物・劇物は一切使用されていないため、商品自体が危険というわけではありません。ただし、中身(化学発光液)が漏れて目に入ることで炎症を起こすといった可能性もゼロではないため、扱いには注意が必要です。

使用上の注意点

ケミカルライト(光るブレスレット)を使用する際には、以下のようなことに注意が必要です。

  • 直射日光が当たる・雨に濡れる・湿気が多い・車内での保管や放置は避ける
  • 噛んだり叩いたり大きな衝撃を与えない
  • 使用前〜使用後いずれも幼い子どもの手の届く範囲に置いておかない

使用の用途や方法を再検討

子どもが使用するものは、まず安全に使えるかどうか、正しい使用方法などを保護者が確認することが大切です。また、使用する際には必ず目の届く範囲にするということも忘れてはいけません。

今回ご紹介した3つの玩具はいずれも実際に注意喚起がされているものなので、悲しい事故が起こらぬよう、ご家庭で使う際にはよく注意をしてください。

元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。また、学生時代には家庭教師や塾講師などでも経験しました。これまでの教員生活や教育活動、自身の子育て経験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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