「街の魚屋の存在で食生活が180度変わった」常連客がそう話す「連日人だかりの鮮魚店の1日」藤沢市
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藤沢市のみなさまこんにちは。唐突な質問ですが「魚屋さん」というとどんな雰囲気をイメージしますか?昭和世代の私は「長靴」に「ねじりハチマキ」姿の威勢がいいおじさんを思い浮かべますが、最近ではなかなか見かけませんよね。と思ったら...いました、ここに。
藤沢駅直結の「名店ビル」地下に店を構える1932年創業の人気鮮魚店『湘南 魚つる』。小田原・長井・沼津・伊東などから揚がったばかりの魚を確かな目利きで直接仕入れ、その日のうちに「対面式販売」の店頭に並べます。今日は地域住民に愛される『湘南 魚つる』の1日に迫ります(写真は2023年12月28日撮影)。
早朝5時半。市場から新鮮な魚を積み込んだトラックが「藤沢駅」南口駅前ロータリーに到着。いつもは多くの人と車が行き交うこの場所もまだ眠りの中。そんな暗闇の世界を、従業員が台車で何往復もして魚を店舗まで運び込みます。
開店の10時に向け、流れるように慣れた手つきでリズミカルに魚をさばく従業員。
6時45分。空の冷蔵ケースに次々と商品が並べられていきます(商品価格はすべて時価)。どれも脂がのっていて本当に美味しそう。
10時。商品が並び終わるやいなや、フロアにお客さんがなだれ込みます。
威勢のいい掛け声とお客さんの熱気で一気に賑わいを見せる店内。丸もの・柵もの・切り身・加工品…、何もかもが飛ぶように売れていく様はまさに圧巻。対面式カウンターでは、「長靴」に「ねじりハチマキ」姿の従業員がお客さんと対話しながら、要望に応じてその場で魚の処理や加工を施します。『湘南 魚つる』専務の岩田さんは「対面式の鮮魚店だからこそ味わえるライブ感がいいでしょう?複数の市場から魚を仕入れるため珍しいネタも入ります。魚の選び方や魚を上手に食べるコツなども提案しますので、ぜひ気軽に声をかけてくださいね!」と言います。
歳末にあたった撮影日。店内はお客さんでごった返し、レジ前には大行列が…。黄色い紙に赤字と青字で書かれた「最後尾」を知らせる派手なプラカードがなければ、レジに並べないほどの混みっぷりです。
しかし…
「魚離れ」という言葉を耳にする時代に、これほどのお客さんが押し寄せる鮮魚店が「駅横ビルの地下」に存在することに改めて驚きます。一歩踏み込めば「ここで買いたい!」と思う雰囲気と魚の鮮度に、常連客のひとりは「“街の魚屋”の存在で食生活が180度変わりました。旬の魚が身近なものとなり、食卓も豊かになりましたね」と話します。
臨場感に圧倒され、無性に魚が食べたくなった筆者。隣のお客さんがカゴに入れた「きんめ(千葉産)」がとても美味しそうに見え、思わず自分も手に取ってしまいました(笑)。いつもは煮付けにするのですが、新鮮で身が引き締まっていたのでこの日は丸ごと塩焼きに。淡白なのに旨みがギュッと詰まった至福の味わいでしたよ。
ご紹介している『湘南 魚つる』の鮮魚は、2021年9月に記事にした『湘南 魚つる』が経営する食事処『湘南魚つるHANARE』でも食べられます。お刺身は究極の鮮度で驚きの食感。こちらもぜひお試しを。
我らが街の魚屋さん『湘南 魚つる』。
今晩のおかずを探しにふらりと訪れてみませんか?通い続けると顔なじみの従業員さんが声をかけてくれるようになり…“魚漬け”の生活が待っています。笑