マリオットボンヴォイアメックスプレミアムが新登場!旧SPGアメックスとの比較
旅行者やホテラーからの支持が高かったSPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・ カード)が2022年2月24日にリニューアルされてマリオットボンヴォイアメックスプレミアム(正式名称:Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード)にリニューアルされます。
個人的な感想をいえば、全体的には改悪となる部分が多く、ライトな旅行者や利用者にとっては継続して保有する価値はかなり低くなったと考えます。
今回は新登場のマリオットボンヴォイアメックスプレミアムとSPGアメックスの違いを比較しながら、既存のSPGアメックス会員がどう行動するべきかの参考になればと思います。
年会費は約45%値上げ、お高いクレジットカードに
SPGアメックスの年会費はもともと34,100円とお高いクレジットカードでしたが、リニューアルされた、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス ・プレミアム・カードについては年会費49,500円と約45%もの値上げとなっています。
ちなみに、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの一つ下の通常カードとしてマリオットボンヴォイアメックスも登場していますが、旧来のSPGアメックスよりは確実に下のグレードですので微妙です。
まずは、SPGアメックスとマリオットアメックスの2券種を比較していきます。
引用元: SPGアメックス(マリオットアメックス)は高い年会費を払って持つ価値があるか?
はい、こんな感じになります。どうでしょうか?45%値上げされた年会費の差は15,400円ですが、その分の価値が上昇したとは私には思えないです。
細かい変更はいくつかありますが、大きな改善点と改悪点は以下の通りと考えます。
【改善】プラスになったと思われる点は年間400万円以上の利用でマリオットプラチナステータスになれる点
リニューアルで改善された点は年間利用額に応じてマリオットのプラチナエリートのステータスが与えられるという点が明文化されたことでしょうか。
※ただし旧SPGアメックスでも2022年はほぼ同様のことがサイレント実施されたようです。
これだけの決済ができる人となるとかなり限られそうです。プライベートの支出で400万支出できる人は少ないでしょう。仕事などで利用している人は別かもしれませんけど……。
もう一つの改善は更新時の宿泊実績がSPGアメックス5泊からマリオットアメックスプレミアムは15泊に上昇することですかね。利用額は少なくても宿泊数でマリオット修行をする人にとってはボーナス分はお得かもしれません
- 10泊:シルバーエリート
- 25泊:ゴールドエリート
- 50泊:プラチナエリート
- 75泊:チタンエリート
- 100泊+α:アンバサダー
※宿泊数によるマリオットのステータス獲得は上記の通りです。
その他改善点でいえば
- 家族カードが1枚だけ年会費無料で作れる
- 指定ホテル2泊以上(対象プラン)で100ドル分のホテルクレジット
- 手荷物宅配に羽田空港が追加
- スマホ補償(付帯保険)がつく
【改悪】更新時の無料宿泊特典が150万円利用が前提に
年会費が上がったのに特典の質は低下してしまったのが本特典。この特典でSPGアメックスを持っていた人も多いはずなので残念。
カード更新時(次年度年会費支払時)の無料宿泊特典はSPGアメックス時代は無条件付与でしたが、マリオットボンヴォイアメックスプラチナの場合は年間で150万円以上のカード利用がないと付与されません。
なお、2022年2月24日以降、旧SPGアメックスホルダーは新カード(マリオットボンヴォイアメックスプレミアム)に切り替わりますが、次回更新までは決済条件を満たしていなくても無料宿泊特典が付与されるそうです。
150万って結構厳しい気がします。毎月12.5万円です。決済を集中させれば無理ではないですが、クレジットカードの決済って他にもお得な決済キャンペーンがあるのでマリオットアメックスだけに集中させるのはもったいないですし……。
その他の改悪点でいえば海外旅行傷害保険がSPGアメックスは自動付帯でしたが、マリオットアメックスプレミアムは利用付帯(カード決済しないと補償されない)になりました。
SPGアメックスホルダーはマリオットアメックスを維持すべき?解約すべき
個人的な感想も含んでいます。
もともとSPGアメックスというクレジットカード自体、人を選ぶクレジットカードだと私は考えていました、マリオット系列のような比較的お値段が高めのホテルに年に数回~十数回は泊まる人でないとメリットは感じにくかったカードです。
今回のマリオットアメックスへの変更はその傾向がさらに拡大しました。マリオット系のホテル、高級ホテルにカジュアルに年間数十泊できるような人、あるいは旅行やホテル代などで年間に数十万、数百万といった決済をするようなトラベラー、ホテラーであれば維持する価値はあるかと思います。
あるいは年間400万円の決済を余裕でこなせるような人でしょうか。こういう人も向いていると思います。
一方で以下に該当するような方は解約が無難かと思います。
- 無料宿泊特典だけが欲しかった方
- 高ポイント還元を利用してマイル交換などに使っていた人(年150万未満)
ライト層はサヨナラですかね……
SPGアメックスを解約したらマリオットボンヴォイのポイントはどうなる?
SPGアメックスを解約してもマリオットの会員自体を退会とはなりませんのでポイントは維持されます。なお、マリオットボンヴォイポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得したときから2年間です。
これまではカード利用があればポイントを獲得していたので事実上有効期限なしのような使い方ができていたはずですが、解約後は2年に1回は宿泊をしてポイントを獲得しないとポイントが失効するのでご注意ください。
マリオットアメックスプレミアムを維持するならアメックスプラチナでもよいのでは?
ちなみに、マリオットにそこまで愛着があるわけではなく、400万決済も厳しいというのであれば、あえてマリオットに制限されたカードではなく、より高グレードのアメックスのプロパーカードであるアメックスプラチナにしちゃうというのもアリかもしれません。
年会費は14万3千円(税込)とさらに桁が上がりますが、マリオットに限らず、ヒルトン、シャングリラ、クラブカールソンなどの上級会員資格がもらえます。さらに、フリーステイギフト(無料宿泊特典)やファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)といった優遇付きのホテル宿泊も可能だったりします。
家族カードは4枚まで発行可能で、上級会員特典やFHRは家族会員も利用可能。家族カードは別世帯でもOKです。
※請求は本会員にまとめられるのでご注意
SPGアメックス(マリオットアメックス)の年会費がここまで上がるのであればいっそのことアメックスプラチナに切り替えるというのも一つの手かもしれませんね。
参考: アメックスプラチナの入会と特典で高い年会費のモトを取るためのコツ
筆者について
しょうこちゃん(@showchan82)
ポイ活(ポイント活動)をしながら、それを投資に回すポイ活投資を実践しているポイント投資家。ポイ活というとお特に買い物をする、というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、貯金や資産運用(資産形成)にも強く役立てることができるんです。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。
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