伊勢市を中心に県内で介護付老人ホームやグループホームなどを運営する黒瀬町の「ウェルフェアグループ」（西村昭徳社長）は、国が認定した地方公共団体の地方創生の取り組みに対して寄付する「企業版ふるさと納税」を活用して、南伊勢町へ災害備蓄用パン500缶を寄贈しました。

16日に南伊勢町役場で寄贈式が開かれ、西村社長をはじめ、介護付有料老人ホームみなみいせの施設長・濱口新太郎さんなどが出席。上村久仁町長は「町民には『手ぶらで避難』を呼び掛けている。こんなにありがたいことはない。引き続き、お付き合いしていただければ」と謝意。西村社長は「南伊勢町に施設を開設して18年。地域の人に大変お世話になっています。感謝の気持ちを形にしました」とあいさつしました。

寄贈された災害備蓄用パンは全500缶で、2次避難所の小中学校で保管します。プレーンとチョコ、抹茶、ストロベリー味の4種類があり、5年間の長期保存が可能。松阪市の障害者就労継続支援B型事業所が製造しました。西村社長は「企業版はまだまだ知られていない。まちづくりの支援になることを期待します」と話しました。