【度会町】「力が要る」と実感 古来より伝わる日本文化「しめ縄作り」を初体験 作り方と感想を紹介
師走に入り、年末年始の準備を意識するようになりました。スーパーなど商業施設ではすでに「しめ縄」コーナーが登場していますね。今まで、「買うもの」と思っていた筆者(60歳女性)。初めて古来より伝わる日本文化「しめ縄作り」を体験する機会を得ましたので、作り方や感想を紹介します。
「しめ縄作り体験」は、昔ながらの手作業で無農薬のお米作りに取り組むグループが主催。度会町の代表宅にメンバーなどが集まりました。最初に一束50本程度3束=写真右側=と、25~30本程度5束=写真左側=に分け、それぞれ輪ゴムで結んで準備します。
指導するのは、元横山ビジターセンター(志摩市)スタッフの宮田周平さん(75)。「先が筆のイメージでワラを束ねてください」など丁寧に説明してくれます。
一束50本程度の3束を束ねて、穂先から50センチほどを麻ひもでしばり、さらに5センチほど下でしばります。2カ所でしばると根元がねじりにくいそうです。次は最も大変な作業、しめ縄に挑みます。
まずは一束を右回りにねじります。
続いて、2束目を右回りにねじりながら、最初の1束を反対回りにより合わせます。
2束ともねじった状態を保ちながら、より合わせるのは、力が要ります。残る1束も同様に右回りにねじりながら、より合わせてある縄目に反対回りに順に押し込み、穂先までより合わせて、麻ひもでしばり、ほつれないようにし、飛び出したワラをハサミで切り取ります。
3束全部をねじってより合わせたしめ縄。上はしめ縄作り7年目の人、下が筆者。縄の細かさが全然違います。根元側は剪定ハサミで切り落とします。
次に垂れワラを取り付けます。根元が表側(前側)、穂先を後ろに折り曲げて、中心から取り付け、麻ひもでしばります。しばり目が裏側になるよう、注意します。同じ要領で隙間を空けないように計5本を下げます。
5束を取り付けました。麻ひもをしめ縄の元でしばるのが難しく、しばり目が下になってしまいました。
四手と裏白、馬酔木、柊、ゆずり葉を麻ひもの間に挿して一応完成。木札と橙は後日、自分で取り付けます。飾りを付け、しめ縄を反らせると、それなりの格好になりました。「初めてにしてはまあまあかも」と自己満足。機会があれば、世界に一つのしめ縄を作り、新しい年を迎えてみませんか。