Yahoo!ニュース

【名古屋市】大河ドラマ『どうする家康』放送中。名古屋市内にある"家康公ゆかりの地"4選

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

松本潤さんが主演を務める大河ドラマ『どうする家康』。いよいよ姉川の戦いまで来ましたね!

大河ドラマのストーリーからも分かるように、家康公の人生は波瀾万丈でした。それは愛知県内のゆかりの場所を巡ることで紐解くことができます。

今回はその中で名古屋にあるゆかりの地を4つご紹介!天下統一後、その栄華を象徴するスポットだけでなく、家康公の切実な幼少期に迫るスポットまで。ぜひ歴史に思いを馳せながら巡ってみてください。

四間道の町並み(西区)

名古屋城下町の景観を今に残している「四間道(しけみち)の町並み」。家康公の命で始まった名古屋城築城にともに行われた、清須越しによって形成されました。清須越しとは城下町の機能を清須から名古屋に移転したことを指します。

「四間道」の名は、江戸中期の大火の後、防火の目的や商業活動の円滑化のために道幅を4間(約7m)に広げたことに由来しています。

白い壁の蔵がトレードマークの通りは、今では名古屋のおしゃれなレストランが集まるグルメストリートになっています。名古屋駅からも徒歩圏内のため、ぜひ手軽に歴史情緒に浸りながら、気になるお店に足を運んでみてください。

<四間道の町並み>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目
アクセス:名古屋駅から徒歩約20分

名古屋城(中区)

関ヶ原の戦いに勝利した家康公が、1610年(慶長15年)に築城を開始したのが「名古屋城」です。尾張徳川家の居城というイメージが強い名古屋城ですが、実は元々は大坂に残っていた豊臣勢力に対する備えでした。

全国各地で江戸幕府が命じた築城は「天下普請(てんかぶしん)」と呼ばれる一大事業。加藤清正や福島正則など、豊臣家に従ってきた西国大名20家に命じられました。

金鯱を冠する豪華な天守や広大な城郭、高い石垣や堅牢な堀など、近世城郭の完成形を見ることができます。一度戦時下で焼失してしまいましたが復元され、今なお名古屋の歴史を象徴するシンボルとして、年間を通じて多くのお客さんが訪れています。

<名古屋城>
住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1
営業時間:9:00〜16:30
観覧料:大人500円、中学生以下無料
電話番号:052-231-1700
アクセス:地下鉄名城線・名古屋城駅から徒歩約5分

大須観音(中区

日本三大観音の一つ「大須観音」。実はもともとは名古屋ではなく、現在の現在の岐阜県羽島市に所在していました。しかしこの場所は木曽川と長良川に挟まれる場所であり、霊験あらたかな観音様が洪水で流されることを恐れて、名古屋市内に移したと言われています。

かつて大須の中心になっていたのは、七堂伽藍で有名であった七寺でしたが、戦時下で焼失。同じく大須観音も焼失してしまったものの、こちらは再建されることになり、今では大須商店街のシンボル的な寺院となりました。

なごや七福神のひとつである布袋像を安置しているほか、寺内には「古事記」の最古写本をはじめとする貴重な書物を15,000冊所蔵する「大須文庫」を有しています。

<大須観音>
住所:名古屋市中区大須2-21-47
拝観時間:【本堂】6:00~19:00 【寺務所】9:00~17:00
拝観料:無料
電話番号:052-231-6525
アクセス:地下鉄鶴舞線・大須観音駅から徒歩約3分

笠寺観音(南区)

天下を統一した家康公ですが、実は幼少期は波瀾万丈な人生を送っています。それを伝える場所が、南区の「笠寺観音」です。実は織田家の人質だった竹千代(のちの家康公)が今川家に人質として差し出されたのが、この笠寺観音だったのです。

後には信長→秀吉→家康公へと天下の切符が渡った後は、この笠寺観音は尾張四観音として名古屋を守護することになります。このことから家康公が、仏様のご加護を大事にして、政治を運営していたのが分かりますね。

きっと神がかり的に報われた自身のバックグラウンドが影響しているのでしょう。ひっそりと南区の佇み、名古屋を見守ってくれている観音様の背後には、リアルな歴史が隠れています

<笠寺観音>
住所:名古屋市南区笠寺町上新町83
拝観時間:8:00~16:00(お札・お守りは授与、朱印の方)
拝観料:無料
電話番号:052-821-1367
アクセス:名鉄名古屋本線・本笠寺駅から徒歩約3分

いかがでしたでしょうか。三河のイメージが強い家康公ですが、実は名古屋にもたくさん足跡があります。ぜひ大河ドラマをチェックしながら、歴史のロマンを辿ってみてはいかがでしょうか。

愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

土庄雄平の最近の記事