【続報】緊急事態宣言下の新潟県直江津駅の現状
昨日、直江津駅の豪雪の状況をお伝えしましたが、本日はその続編として、1月10日午前中の状況をお知らせいたします。
一夜明けた直江津駅構内です。
各所にたっぷりと雪が積もっているのがわかります。
1mは優に超えています。
必要最小限に除雪された駅への道。
雪の壁を歩きながら駅へ向かいます。
列車が運休中ですから切符の券売機も発売休止中です。
今日はコンビニも臨時休業です。
午前9時の直江津駅構内です。
おとといの夕方から留置中の電車です。
雪がすでにホームの高さを越えてきています。
昨日から見ても積雪量が増えているのがお分かりいただけると思います。
この状態で雪はまだまだ降り続いているのですからどうにもなりません。
本日11時の段階で、明日11日の運休も決定させていただきました。
今後の運転再開に向けた取り組みについて
さて、雪の予報は明日の午前中まで降り続くと出ていますが、今朝の段階で構内の除雪を開始しました。
MR(モーターカーロータリー)と呼ばれる除雪用車両です。
まずは一番手前の本線2番線から。
そしてその隣の3番線へ。
ところが、これがそう簡単には進みません。
直江津駅はかつての北陸本線と信越本線との分岐駅で、長編成の列車が発着していたため、ホームの長さが約300mあります。その間、除雪した線路の雪を横に飛ばすわけにはいきませんから、ホームの無いところまで掻いた雪を前に前にと押し出していきながら進むしかありません。さらに、ホーム以外の駅構内は長さ1km以上、線路は一番多いところで横に10本並んでいます。そして、線路が並んでいるために掻いた雪を捨てる場所がありませんから、実に気が遠くなるような作業が待っています。
また、えちごトキめき鉄道では約100kmの沿線に合計9台のMR除雪機を分散配置していますが、今回の雪はふだん積雪の少ない海岸線にも大雪を降らせていて、並走する国道や高速道路もストップしている状況ですので、職員を招集して除雪体制をフル稼働させることができない状況にあるのがもどかしいところです。
運転再開予定はいつごろか
今後の雪の降り方にもよりますが、今回の雪は35年ぶりと言われるドカ雪であり、ふだんは降雪量が少ない直江津地区も1m半を越える積雪にあっていることから、車両基地があり輸送の要となる直江津がうまく稼働できない状況です。
現時点ではまだ計画としか言えませんが、明日は始発から全面運休をさせていただいたのち、12日には輸送需要が多い妙高はねうまラインの上越妙高駅から直江津駅間の一部区間を暫定ダイヤで運転再開したいと考えています。
妙高はねうまラインの上越妙高―妙高高原間と日本海ひすいライン(直江津から糸魚川、富山方面)に関しましては、現時点では運転再開のめどは立っておりません。
なお、48時間以上列車が走らない状態が続くため、起動回路と呼ばれる踏切のセンサーがきちんと働くかどうか等の確認をすべての踏切に対して実施しなければなりません。その他、線路点検で倒木などの線路支障が見つかるとその処理に時間を要することになりますので、運転再開に関しましての詳細はめどが立ち次第ホームページの方でご案内させていただきたいと考えております。
今回の大雪の影響は鉄道ばかりではありません。
高田の市街地での積雪が2m50cmを越え全国ニュースにもなっていますが、道路交通もマヒしている状況です。
設備関係の作業をお願いする契約事業者にもお願いできないことがあるかもしれませんので、全面復旧にはどれだけの時間がかかるか、現時点では不明です。
当面、12日の区間運転再開を目指して作業を進めてまいります。
ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございませんが、どうぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
※本文中に使用しました写真は、おことわりがあるものを除き筆者が本日(10日)午前9時から12時ごろにかけて撮影したものです。撮影時点では降雪は小康状態でしたが、15時の時点ではかなりの大雪が続いています。運転再開の目安が変更になることも考えられますので、あらかじめご了承ください。