iPhoneとAndroidに、往年のゲーム「ソリティア」が登場
「ソリティア」といえば、パソコンを使い始める時に、誰もが遊んだことがあるトランプゲーム。
ソリティア(Solitaire)という言葉自体は、トランプやボードゲームのひとり遊びのことですが、パソコンの世界でソリティアと言えば、Windowsに付属してくるトランプゲームを指します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ソリティア
そのソリティアが、iPhone・iPad向け、そしてAndroid向けのアプリとしてリリースされました。もちろん開発元は本家「Microsoft」です。
懐かしのゲーム
私がWindowsを使い始めたのは、NEC PC-98のハイレゾ対応をしていたWindows 3.0Bというバージョンで、Windows 2000までの間、何度となくプレーしていました。
ちなみにソフト名はソリティアでしたが、ゲームの名前は「クロンダイク」で、Windows 8からは「クロンダイク」というタイトルで収録されていました。
スマホアプリには、そのクロンダイクの他にも、スパイダー、フリーセル、ピラミッド、トライピークス、という4つのソリティアゲームが収録されたコレクションになっています。
この調子でMicrosoftにはぜひ、こちらもWindows標準のゲームであったマインスイーパーのスマホ版を登場させて頂ければ、と思います。
このタイミングでの登場が意味すること
今振り返ると、Windowsに収録されていた「ソリティア」は、マウスの使い方を学ぶ格好の題材でした。
カードの上にマウスカーソルを動かす、クリック、ダブルクリック、ボタンを押しながらカードを引きずるドラッグなど、普段使うことになるマウスのアクションを駆使しながら、ゲームを素早くクリアしていくことになります。
確かにゲームは単なる暇つぶしかもしれませんが、知らず知らずのうちに熟練のマウス捌きを会得していたわけです。
まあWindows Mobileにもソリティアがありましたが、このソリティアが今、2016年のタイミングにスマホに登場したことは、考えさせられます。
あるいは、ソリティアが「タップ」「ダブルタップ」「スワイプ」「フリック」「ピンチ」「押し込む」といったタッチパネルのアクションを、ユーザーに教えていたかもしれないと思うと、Microsoftがスマホ戦略を先導できなかったことと、そしてマルチタッチディスプレイを教える役割を担えなかったことを象徴のように思えます。
ゲームでマウスを学ばせたWindowsに対して、iPhoneを使い始めたとき、何で操作を覚えたでしょうか。
文字入力?写真の拡大縮小?見たまま使えた?UIとしてはそうあるべきかもしれませんが、印象的な「練習」アプリがない、というのも急に味気ないモノに思えてしまいましたね。