シェアもOK!? 洋食レストラン「レークハウス」ザ・リッツ・カールトン日光の至福の味
中禅寺湖と男体山を目の前にする「ザ・リッツ・カールトン日光」の、贅と粋を尽くしたレストラン、いつか行ってみたいですよね。 でも、お高いんだろうなあ・・・と敬遠している方もいるのでは。ところが!ホテルの洋食レストラン「レークハウス」は、お得なランチコースはもちろん、シェアできるアラカルトやテイクアウトなど、気軽に自分スタイルでランチを楽しめるレストランでもあるのです。今回は、そんな「レークハウス」の魅力をたっぷりとお届けします。
洋食レストラン「レークハウス」はボートハウスがコンセプト
贅を尽くした空間とおもてなし、そして極上の料理が多くの人の心を捉えてやまない「ザ・リッツ・カールトン日光」。ランチに行きたいなあと思いつつ、なかなか実現できずにいましたが、6月初旬に、今年90歳を迎える車いすの母を連れて、初ランチへ行ってきました。
「レークハウス」は、中禅寺湖と男体山の絶景を望めるレストラン。庭園側から入る入り口と、ホテル側から屋外通路を通って入る入り口があります。2階はレストランスペース、1階では、レストランメニューだけでなく、テイクアウトメニューも利用できます。
こちらは庭園側のレストランのエントランス。ボートのオールを使ったアートが象徴するように、このレストランは「ボートハウス」をコンセプトに作られています。
こちらはホテルからの屋外回廊からのエントランスののカウンター。筆者は車をホテルの駐車場に停めたので、スタッフの方に案内され、ゴージャスなホテルを抜け、緑が美しい回廊を通り、こちらの入り口から入りました。バリアフリーにもしっかり対応しているので、車いすを使っても快適に移動できます。
このカウンターの壁に飾られているアートは、釣りで使う「浮き」を使って描かれているとのこと。そしてこのアートは、あるものを描いているのだそうです。さて、それはなんでしょう。答えは、「レークハウス」を訪れた時に、スタッフに聞いてみてくださいね。それまでお楽しみに!
他にもロープを使った壁、釣り竿をイメージした照明など、ボートハウスをイメージさせる物が、いろいろありますので、探してみるのも楽しいですよ。
「レークハウス」が、ボートハウスをコンセプトとしているのには、理由があります。それは、奥日光が日本におけるフライフィッシング発祥の地であるという事。さらに、ザ・リッツ・カールトン日光が建つこの地は、かつて、外国人のためのリゾートホテル「レーキサイドホテル」が建っていた場所であるという事。
ザ・リッツ・カールトン日光は、国際避暑地・日光の歴史と記憶を引き継ぐホテルでもあるのです。
洋食レストラン「レークハウス」の美味しい時間
「レークハウス」の2階部分は、高い天井と吹き抜けスペースを持つ、開放感あふれる贅沢な空間。一面ガラス張りの窓からは、男体山と中禅寺の絶景を間近に望みます。
私たちが案内されたのは、男体山と中禅寺湖を望むステキな席!
メニューを見ながら、あれこれ悩みます。
ランチセットもおいしそうだけれど、せっかくだから、好きなものをチョイスして食べたいし・・・。高齢の母は、たくさんは食べられないし・・・。迷いに迷ってスタッフに声をかけて相談してみました。
スタッフの方はとても親切に、いろいろ料理の説明をしてくださりながら「アラカルトの一皿は量が多いので、シェアしてくださって大丈夫ですよ。2つのお皿に取り分けてお出しいたしますね。」とのこと。これは嬉しい!
・・・ということで、前菜とパスタを選んでシェアし、デザートとドリンクを注文することに。
まず、可愛い巾着に入ったパンが運ばれてきます。パンは一人に付き2個入っていますが、おかわりも自由です。
皮はパリッと、中はもちもちふわふわのパン。スペイン産のエキストラバージンオイルの、フレッシュな香りにもうっとり。おいしくて、ペロッと平らげてしまいました。
そして、メニューを見て思わず頼んでしまったのが、アペタイザー【前菜)の「イタリア産ブラティーナチーズ 栃木県産 とちおとめと丸福農園 トマトのカプレーゼ 紫蘇(4000円)」。2人でシェアしているので、これが2皿来ます。
実は私、大のイチゴ好き&ブッラータ好き! 本場プーリア州のブラティーナチーズに、丸福農園の絶品トマトと苺、そして紫蘇が散りばめてあると聞いては、もう我慢できません (笑)。最高級の素材を使っていますから、値が張るのも納得です。ブラティーナチーズを彩るトマトと苺のフレッシュな酸味と甘み、そして紫蘇の香りが、濃厚なストラッチャテッラを爽やかに引き立てて、美味なる余韻が幸福感と共にいつまでも続きました。
※ブラティーナチーズとは
イタリア・プーリア州発祥のブッラータチーズの小型のチーズ。ブッラータチーズとは、水牛のミルクで作ったモッツァレッラチーズの中に、ストラッチャテッラ(小さく切ったモッツァレッラと生クリームを合わせたトロトロのチーズ)を入れたもの。濃厚でリッチな味わいのフレッシュチーズ。
次に選んだのが「タリアテッレ 長谷川農場 足利マール牛のボロネーゼ(3300円)」。こちらもシェアしたので、同じお皿がもう一皿ついてのお値段です。コクのある甘みを持つ足利マール牛がたっぷり入ったボロネーゼソースは、メインを食べているような満足感がありました。がっつり食べたい方は、メインディッシュの「日光HIMITSU豚ロースのロースト(240g)」や、「大田原 前田牧場の赤身牛(240g)のグリル」もおすすめ!
※足利マール牛とは
足利産の二条大麦や大豆や、栃木県が誇るワイナリー「ココ・ファーム」のぶどうの搾りかすを発酵させた飼料で育てた、日本国産交雑種の牛。和牛とホルスタインのいいとこどりで、サシと赤身のバランスが素晴らしい。
デザートは「栃木県産 苺のヴィ―ガンティラミス バナナのアイスクリーム ピスタチオ(1600円)」をチョイス。香り高い苺と苺ソース、フワフワのティラミス、ねっとりと濃厚なバナナアイス、カリッとしたピスタチオと、香り・食感・味のバリエーションも楽しかったです。
生クリームの代わりに豆乳を使っているそうですが、豆乳の匂いが気になることも全くなく、軽やかで爽やか。苺の華やかな香りと心地よい酸味が、ティラミスの美味しさを最大限に生かしています。
食後にはエスプレッソをいただきました。100年以上の歴史をもつVictoria Arduino社のマシンで淹れたエスプレッソは、クレマの泡立ちも香りも素晴らしい!
このエスプレッソ、本場イタリアではたっぶりと砂糖を入れて、あまりかき混ぜずに飲みほして、最後にカップの底に残った砂糖をスプーンですくって舐めるのが一般的。香り高いエスプレッソほど、この最後の「ひとなめ」がたまらなく美味しいのです。
この他にもアラカルトメニューには、サラダ、スープ、サンドイッチ、ピッツァなどがあります。サンドイッチとドリンク、サラダとパスタ、スープとメイン、ピッツァとドリンク等々、コースにとらわれることなく、アラカルトをシェアしたり、軽い食事をとれるのは、嬉しいですよね。
お酒はビール、シャンパン、スパークリングワイン、ワイン(白・ロゼ・赤)など、ドリンクは、コーヒー各種、紅茶各種、スムージーなどが楽しめます。筆者はベリーのスムージーを頼みましたが、苺とブルーベリーの香りと酸味が、爽やかでリッチな味わいでした。
「レークハウス」1階では、テイクアウトも可能!
幸せなランチを堪能した後に、「レークハウス」の1階に降りてみました。車いすなのでエレベーターを利用しましたが、階段スペースも素敵!
1階の吹き抜けスペースには、やわらかな風合いの大谷石が使われた大きな暖炉があります。
置かれたデスクや小物もステキ!
このカウンターの一角では、テイクアウトのパンなども販売しており、購入した品を「レークハウス」1階、1階テラス、道を挟んだ湖畔にあるホテルの施設「レークビューテラス」で楽しむこともできます。
この日はお腹がいっぱいだったので、別の日に出直して「レークビューテラス」でテイクアウトランチを楽しみました。「レークビューテラス」は、「レークハウス」から道を挟んで向こう側。
もう、めちゃくちゃ絶景のビューテラスです。奥日光って絶景の湖畔は数あれど、こうして座ってテイクアウトランチが楽しめる場所って、あまりないんですよね。屋根があるので、小雨が降ってきても、照り返しの暑い日でも快適です。
テイクアウトした飲み物を運ぶときには、テイクアウトホルダーをつけてくれるので、持ち運びも便利です。
こちらはホテルの朝食にもついてくる「ザ・リッツ・カールトン ブレッド(330円)」と「アップルパイ(220円・日替わりで数種類を提供)」。ブレッドは小麦の美味しさがしっかり味わえ、アップルパイは、バターの香り豊かなサクサク生地が美味しかった!
こちらの写真は「大滝日光サーモンのサンドイッチ(980円)」。日光が誇る大滝サーモンが、シャキシャキレタスの上にたっぷりと乗せられています。
「大滝サーモン」とは日光市土呂部「大滝」で、卵から製品になるまで、天然に近い形で生産しているオーガニックサーモン。オリジナルの手作りエサで育て上げられたこのサーモンは、おいしさと健康にかかわるオレイン酸を、従来の魚に比べて2倍以上も含んでいます。
こちらは「栃木県産ベーコンのロールピッツァ(600円)」。ベーコンの美味しさが際立つ、見た目よりもボリュームあるパンです。
スイーツ系は「レークハウスシュークリーム(500円)」をチョイス。皮がサクサクで、濃厚なクリームがたっぷり。さすがの美味しさです。
テイクアウトの中で、筆者のイチオシは「トリュフ ゼッポリーニ(980円)」。ゼッポリーニとはイタリア・ナポリ名物の、ピザ生地に海藻を混ぜて揚げたものなのですが、レークハウスでは、海苔ではなくトリュフと塩をふりかけています。
揚げたての状態で提供するため、ショーウインドウには置かれていませんが、ぜひ食べていただきたい!外はカリッ、中はモチッ、そして口に入れた途端に、トリュフの香りが鼻から脳へと抜けていきます。
ひとくち食べた途端、「何これ!美味しい~!」を連発しちゃいました。これ、きっと、奥日光に行くたびに買っちゃいます、私!
車いすの母を連れての「レークハウス」でのランチ、そしてテイクアウトランチ。いろいろ気がかりなこともありましたが、ホテルスタッフ、レストランスタッフが、とても親切に手助けしてくださいました。
「レークハウス」は、ランチコースも5800円と、ラグジュアリーホテルのランチとしてはリーズナブルな価格。少しだけ食べたい時や、2人でろいろ食べたい時にはシェアもOK。テイクアウトでリーズナブルにザ・リッツ・カールトンホテルの味も楽しめる、と、いろいろな楽しみ方ができるレストランです。ぜひ、気軽に足を運んでみてくださいね。
撮影協力:ザ・リッツ・カールトン日光
※ テイクアウト商品にはお皿は用意されていません。今回は撮影用にお借りいたしました。
ザ・リッツ・カールトン日光・洋食レストラン「レークハウス」
住所:栃木県日光市中宮祠2482番地
電話:0288-25-6666(お問い合わせ・予約)
営業時間:11:00-15:00(ランチ)、17:00-21:00(ディナー)
※ランチは14:00、ディナーは20:00がラストオーダー
公式サイト:洋食レストラン「レークハウス」