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パリ五輪のラストピースは誰だ? 諸氏の18人メンバー予想をまとめてみた #専門家のまとめ

清水英斗サッカーライター
2024年国際親善試合に臨むU-23日本代表(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

パリ五輪・男子サッカーの開幕戦まで1カ月を切り、本戦のメンバー発表は7月3日に迫った。選手23人を登録できるFIFAの大会とは異なり、五輪は18人に限定され、なおかつオーバーエイジ、U-23を含めてクラブに選手の派遣義務がない。ベストメンバーを組むのは最初から不可能であり、ベターを探る選考になる。

オーバーエイジ(OA)は遠藤航の招集が濃厚になった一方、他2名は流動的だ。U-23は久保建英や鈴木唯人の招集断念が伝えられたが、6月のアメリカ遠征に加わったメンバーは、本戦でも招集できる可能性が高い。

何かと勝手が違う五輪。不測の事態を踏まえ、18人のリストはどう収束するのか。諸氏のメンバー予想をまとめつつ、論点となるポジションや人選を探ってみたい。 

ココがポイント

▼セルジオ越後氏の予想。最終予選の23人をベースに、斉藤光毅(スパルタ)を招集。OAはセンターバック2枠とした

・パリ五輪登録メンバー18人をセルジオ越後が予想「久保の不在は残念。でも、いいメンバーが揃ったね」(週プレNEWS)

▼ライター松尾氏の予想。18人目のラストピースにCFとCB以外の全ポジションでプレーできる佐野航大(NEC)を推薦

・【大岩Jのパリ五輪メンバー予想】OA枠は遠藤航と板倉滉の2人か。“ラストピース”佐野航大は重宝されるはず(サッカーダイジェストWeb)

▼スポーツライター加部氏はOA起用を「ナンセンス」とし、山田楓喜(東京V)、山根陸(横浜FM)、畑大雅(湘南)を選択

・【識者推奨|大岩Jのパリ五輪メンバー】OAの起用はナンセンス。ボランチにはあえて山根陸を推したい(サッカーダイジェストWeb)

▼城彰二氏はOAについて、板倉滉、守田英正、大迫勇也を推薦。町田浩樹も候補に

エキスパートの補足・見解

オーバーエイジのほか、最終予選で招集できなかった斉藤光毅や三戸舜介を加えた各人の編成になった。一方、18人でやり繰りできる汎用性を備えた選手のチョイスはそれぞれに個性が出ており、やはりキーポイントになりそうだ。

また、それ以外で筆者が気になるのは、鈴木唯人(ブレンビー)の招集が絶望的であること。U-23の得点源である彼の不在はあまりに大きい。前線の補強として城氏は大迫勇也を挙げたが、個人的には上田綺世も推す。上田はクロスから得点する能力が高いため、クロッサーが多いU-23チームにフィットしやすいと考えた。

様々な制約の中、ベターを探る苦悩。7月3日、大岩監督はどんなリストを発表するのだろうか。

サッカーライター

1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。新著『サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点』『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』。既刊は「サッカーDF&GK練習メニュー100」「居酒屋サッカー論」など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材に出かけた際には現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。

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