【市川市】市川社会科見学 土木の機能美! 江戸川水閘門と行徳可動堰 ~行徳橋付近~
水は人間が生きる上で欠かせないもの。太古の昔、世界各地で文明が起こったエリアの多くは大河の流域でした。
人は川から水を得、時に川によってすべてを流され、時に氾濫後に水を含んで肥沃になった地から多くの食物を得てきました。切っても切れない川との関係のなかの治水。その治水の技術のなかでも代表的な水門(閘門)。
その大規模なふたつの門を身近に見ることができるのがここ行徳橋付近。閘門はこうもんと呼びます。河川の水量を調節する役割と高低差のある水面で船舶を通行させる役割も持ったものをそう呼びます。
行徳橋付近で分かれる江戸川と旧江戸川のちょうど分岐点にあるのが「江戸川水閘門」と「行徳可動堰」。
両地をまたぐ行徳橋の市川市側から見て左にあるのが「行徳可動堰」です。車では何かあるな?といった認識はできますが、徒歩でない限りなかなかじっくり見ることはないですね。堰の昇降機が4基。
この整然と並んだ土木建築の美しさ。橋の通行路からは昇降用の太いワイヤーの巻き取り室の内を見ることができます。土手に降りると近づくことができるので下部や側面からの雄姿も拝めます。
分岐の一方である旧江戸川の「江戸川水閘門」も行徳橋からわずか5分ほどの距離にあります。こちらは小ぶりながら6基が居並ぶなかなかの景観。
この日は扉を開けた箇所と降ろした箇所がありました。
門を抜けた先にはどんよりと流れる水が渦を作っています。
工学的に考えられた結果が作り出す機能美がかっこいい!
【行徳可動堰・江戸川水閘門】
住所:市川市河原(行徳橋)付近