その数、なんと142回目!!日韓対決に燃える韓国女子バレー代表はどんなチーム状態?
女子部は5月21日から、男子部は5月31日から始まっているバレーボールのネイションズリーグ。男女ともに各16ヵ国の代表が世界各地を転戦しながら行われたきた予選ラウンドもいよいよ最終局面を迎えた。
女子部は昨日6月18日から予選ラウンド最終週が始まっており、中田久美監督率いる火の鳥NIPPONは、韓国は忠清南道(チュンチョン・ナムド)の保寧(ボリョン)市に乗り込んでいる。
昨日のポーランド戦に敗れて7勝6敗で7位にある日本は、韓国での第5週も乗り切ってファイナル・ラウンド進出を決めたいところだが、本日6月19日に対戦する韓国も負けられない。「VNL女子バレー、韓日戦に大きな関心」(『OSEN』)と、メディアも注目しているほどだ。
では、その女子バレー韓国代表は今、どんなチーム状態なのか。
本欄でも以前に紹介した通り、女子バレー韓国代表は今年2月、史上初めて外国人監督を招聘。イタリア出身のステファーノ・ラバリニ監督を迎えて、ネイションズリーグから新体制でスタートした。
だが、そのネイションズリーグで韓国は負け続き。第4週までの成績は1勝11敗。昨日のドミニカ共和国戦戦も敗れて1勝12敗で最下位にある。
新監督が韓国代表を率いてまだ日が浅いとはいえ、なかなか勝てないのは主力選手の不在が大きい。昨季Vリーグ女子部のMVPに輝いたイ・ジェヨン、“国産大砲”と言われる美女スパイカーのパク・ジョンア、センターのヤン・ヒョジン、リベロのキム・ヘランなど、人気と実力の両方を兼ね備えた選手たちが抜けているのだ。
(参考記事:“Vリーグ女神”に“美人姉妹”、日本との因縁も。韓国美女バレー選手ベスト6を一挙紹介【PHOTO】)
トルコ・リーグで活躍する絶対的エースのキム・ヨンギョンは第3週から合流しているものの、飛車角が抜けた状態に近い。
ただ、だからといって侮ることもできない。一説にはそれが返って韓国女子バレーの長年の課題解決に向かっていると見る向きもある。
というのも、これでの韓国女子バレーは良くも悪くもキム・ヨンギョン頼みのワンマンチームで、歴代の監督たちも「選択と集中」というフレーズを言い訳にキム・ヨンギョンひとりにボールを集めたが、ラバリニ監督はエース乱用を控え、全員参加のスピードバレーをチーム全体に求めているらしい。
そんな新生・韓国代表が日本相手にどんな戦いぶりを見せるか。
ちなみに韓国メディアによると、今回の対決で女子バレーボール日韓対決は通算142回目になるという。過去の対戦成績は52勝89敗と韓国劣勢だが、直近の対決となった昨年のアジア大会・3位決定戦ではセット・カウント3-1で韓国が勝利して銅メダルを手にしたこともあって、「韓国にも勝算はある」としているが、果たして。
いずれにしても、日韓戦となるといつも以上の集中力と執念を燃やすのが韓国スポーツ界だ。女子バレーでも“宿命のライバル対決”となると、選手たちの目の色が変わって来る。
まして地元で行われる一戦で負けてしまうとネーションズリーグ最下位はほぼ確定となるだけに、もはや引き下がれない。韓国メディアも「韓日戦ビッグマッチ、瀬戸際の勝負」(『ノーカットニュース』)と鼻息が荒いだけに、142回目の対決も白熱した展開となりそうだ。