世界初、ニュージーランドのドミノピザ「ドローンで上空からピザを配達」
ドミノピザは2016年11月16日にニュージーランドでドローンを使ったピザの宅配サービスを開始した。同社によると「世界初のドローンでのピザ宅配」であり、食品宅配としても世界初だそうだ。もちろんニュージーランド政府からの認可も得ている。
世界初のドローンでのピザ宅配
ドミノピザでは2013年から「DomiCopter(ドミコプター:ドミノピザとヘリコプターの造語)」のコンセプトで、ドローンによるピザ宅配を検討しており、2016年8月にもドローンでのピザ宅配「ピザ・デリバリー」を実施することを明らかにしていた。今回、ニュージーランドでのドローンのピザ宅配だが、ドローンはアメリカのFlirteyが提供している。
ユーザーはスマホでピザを注文。店で作られたピアザはドローン機体の下部にある運搬用の箱に入れられて、配達先の家まで飛行する。ユーザーの家の前の上空で止まり、ワイヤでピザの入った箱を下していく。2枚のピザをオークランドの家に届けられた。以下に配達の模様の動画をアップしておく。
ドローン宅配はピザ店から1.5kmまでが配達範囲で時速30kmのドローンが配達しているが、近い将来10km先まで配達できるようにしたいとのこと。ドミノピザのCEOのDon Meij氏は「ドローン宅配なら、渋滞に巻き込まれずに、安全に配達できる。また配達時間短縮もできる」 と述べている。
「空からピザをお届け」の時代へ
現在はニュージーランドだけだが、将来はオーストラリア、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツ、さらには日本でもドローンによるピザ宅配を計画しているとのことだ。規制の問題などそれぞれの国でクリアしなくてはならない問題も多い。
また動画ではニュージーランドの広い庭のある家庭の上空にドローンが停止して、ワイヤでピザを庭に下していた。たしかに宅配の人件費が浮くからピザは安くなるだろうし、到着も早いだろうが、東京のような大都会で、これだけの庭がある家がどれだけあるだろうか。マンションやビルへの配達や深夜や悪天候時はどのようにするのだろうか。
いろいろと解決しなくてならない課題は多いだろうが、世界各国でピザは上空から配達されるようになる時代がやってくるかもしれない。そしてピザの配達という仕事も近い将来にはなくなっているのだろう。