何気ない土曜日。以前の勤め先の店長に誘われて、やって来たのは富士宮から1時間以内で行けるふじてんリゾート。

なんでこんな時期にふじてんリゾートなのかと疑問を持ちながらでしたが、入場ゲートまで来てやっと『The絶景花火＠Mt.Fuji』の会場になっていることを知りました。

ふじてんリゾートの広大な敷地を使い、入場人数約1,000名を限定とし、約1万発の花火が打ち上げられるのだと聞き、ワクワクが抑えられません。

エントランスでは、下に敷く用のビニールと簡易的に座れる椅子、それから花火カードをもらいました。

会場内ではちょっとしたスナックが売っていたので、てりやき竜田バーガーを買い、案内された場所で待機。

ふじてんリゾートは富士山1合目なので、富士宮から眺める富士山よりも近く感じます。

紅屋青木煙火店さん、磯谷煙火店さん、齊木煙火本店さん、 菊屋小幡花火店さんの日本を代表する花火師BIG４が技巧を尽くした花火を打ち上げるというので期待が高まります。

薄明るい時間から打上げするんだなぁと不思議に思っていましたが、富士山と花火を同時に見ることができる時間を狙っていたのだと、始まって気が付きました。

富士山を背景に間近で打ち上げられる花火を見上げる。なんという臨場感！
近すぎてカメラのレンズを上に向けてシャッターを切るほどです。

まるで和菓子のような繊細で美しい芸術玉に続いて、春・富士山をテーマにしたスターマイン、大玉がド迫力の尺玉、最後は各々の個性を活かしたBIG4の競演。息つく暇もなく惜しげもなく打ち上げられる花火に、寒さも時も忘れてただただ目を奪われるばかりでした。

ここ何年かはコロナ禍で毎年開催されていたような花火大会も中止になることが多く、花火を見に行くという楽しみを忘れていました。

目が回りそうなほどに美しく止めどなく上がる花火と、体に響く笛（ひゅるるる～っていう音）と雷（ドーンっという音）。

富士山と共に見る一日限りの絶景。贅沢な時間が、心まで豊かにしてくれたように感じました。

終了後にアナウンスで来年の開催予定を放送していました。確かな日にちを聞き逃してしまいましたが、『The絶景花火＠Mt.Fuji』また来年も来れたらいいなぁ。