平均2.1皿…回転寿司店のサイドメニューの利用状況をさぐる(2022年公開版)
ここ数年の間に回転寿司店界隈で生じた大きな変化として挙げられるのが、サイドメニューの充実。そのサイドメニューはどれほど利用されているのだろうか。マルハニチロが2022年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2022」(※)を基に確認する。
今調査対象母集団(月一以上で回転寿司を利用する人)においては、一度の利用で食べる寿司の皿数は9.6皿。これにはサイドメニューは含まれていない。
それではサイドメニュー、例えばみそ汁や茶碗蒸し、各種デザートなどは何皿選択されているのだろうか。平均では2.1皿で、男女別でも差異はあまり生じていない結果となった。
ボリュームゾーンが1~3皿なのは男女共通だが、男性はゼロ皿が7.7%もいるのに対して女性は4.8%。ボリュームゾーンのうち2皿の項目でも女性は男性と比べて3.6%ポイント高い。3皿も女性は男性には1.3%ポイントの差をつけて高い値を示している。平均値が男女でさほど変わらない、むしろ男性の方が多いのは、5皿以上で男性が女性に大きな差をつけて高い値だからなのかもしれない(ちなみに5皿以上を5皿とした上で期待値計算をすると、男性は1.978皿、女性は1.905皿となり、わずかに男性の方が高い結果が出る)。
寿司そのものは男女間で3.3皿の差が生じている(男性の方が皿数は多い)ことを併せ考えると、回転寿司店の利用では男性より女性の方がサイドメニューのウェイトが高いことになる。
ちなみにサイドメニューの中でよく選ばれているのは茶わん蒸しがもっとも多く、次いでみそ汁・赤だし、ポテトフライが続いている。
行きつけの回転寿司店のレパートリーとして存在していなければ食べることはできないため、必然的に汎用性の高いメニューが上位に来てしまうことになるが、茶碗蒸しやみそ汁・赤だしの選ばれ度合いは群を抜いている。最近よく話題に上るラーメンやうどんのような別業態で提供されることが多い主食系アイテムは、まだ茶碗蒸しやみそ汁・赤だしの牙城を崩すことはできないようだ。ただケーキやアイスクリーム・シャーベットのようなスイーツが上位に顔を並べているのは気になるところではある。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2022
2022年2月8日から2月10日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では10600人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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