帰省したら写真家のわたしが必ずしていること
明けましておめでとうございます。お正月いかがお過ごしでしょうか。故郷に帰省して、家族や親族、友人たちと久々に顔を合わしたという方も多いのではないでしょうか。筆者も実家に帰り、親や同じく帰省してきた兄と会って食事をしながら近況を話し合いました。
わたしが実家に帰ったときに大切にしている習慣が記念写真です。わたしはフォトグラファーなので日ごろからたくさん写真を撮っていますが、お正月などで家族が集まったときは必ずみんなで一緒に写る集合写真を撮るようにしています。とても大事なことだと考えているからです。
めんどくさくなりがちな集合写真
最近はスマホが普及して誰もがカメラを手にしていて、いつでも写真や動画を撮れる世の中になりました。日ごろから写真を撮って記録を残している人も数多くいらっしゃることでしょう。
しかし、みんながみんな写真を撮っているわけではありません。写真を撮る習慣がない人は意外と多くいらっしゃいます。特に高齢の世代に多く、若い世代でも写真で日々のことを記録することに無頓着な人は珍しくありません。
だからこそお正月のようなときくらい、ぜひ写真を撮りましょう。撮られるのが苦手な人もいるかもしれません。なんとなく気恥ずかしいし、面倒だからまた別の機会にしようと言う人もいることでしょう。ですが、それでも集合写真を撮ってほしいです。
記念写真の価値は何年も経ってから実感する
みんなが集まったときの写真はすごく喜ばれます。しかし、多くの場合その価値に気づくのはそれを撮って時間が経ってからです。
例えばわたしの祖母の家にはたくさんの写真が飾ってあります。遊びにいくと祖母は写真を見せながらそのときのことや、自分の子どもや孫の話を何度もしてくれます。もう何年も前に撮った古びた写真を今でも大事そうに飾って、そのときのことを話してくれます。きのう、きょうのことは記憶が定かではない祖母ですが、10年も20年も前のことについてはとても詳しく感情豊かに話してくれます。
わたしが結婚したときの写真を印刷してアルバムにして渡してあげるとそれはもう本当に嬉しそうにしてくれました。その写真を見ながらまた思い出を振り返る日が来ることをわたしは楽しみにしています。
気づけば遺影につかえる写真がない
集まれる機会は自分が思っているよりも貴重なことが多いです。コロナ禍のように人との交流が激減することもあれば、災害や事故、病気で突然亡くなったり、仕事が忙しくて集いの場に顔を出せなくなってしまうことがあります。
「いつでも撮れる」と思っているときに限って、そのいつもの光景が見られなくなってしまいます。わたしの近しい人でも突然亡くなってしまい葬儀の準備をするときに遺影につかえる写真がなくて困ったという話を聞きます。「撮れるチャンスがあれば撮る」をぜひ心がけてほしいです。
集合写真を撮りやすくするコツ
わたしは実家でいつでも記念写真を撮れるように三脚をひとつ置いています。三脚があれば集合写真が撮りやすいですし、せっかく三脚やカメラを用意したのだから写真を撮ろうという流れにもしやすいです。
三脚があればタイマーシャッターでみんな一緒に写真を撮ることができます。あるいはリモコンがあればもっと便利です。タイマーよりもお手軽に写真が撮れるので三脚と一緒に保管しておいても良いかもしれません。
道具を用意することで記念写真の習慣をつくりやすくなります。「お正月に帰省したけど、そういえば写真撮ってなかった」という人はぜひマネしてみてください。