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【富士宮市】なんでこんなところに看板が?!遠すぎる『はたご池』!覚悟なしじゃ歩けない東海自然歩道!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

旧芝川町の至る所に立っている『はたご池』の案内。
行ってみたいと思いながらもどこにあるのか分からず、ここ一年ほど私の中で謎だった『はたご池』の存在。
その場所を教えてもらったので、早速『はたご池』探しに出かけました。

他にも芝川の至る所の案内に『はたご池』の名前が記されています。
他にも芝川の至る所の案内に『はたご池』の名前が記されています。

内房郵便局さん近くにある案内。はたご池まで5.3kmと表示されています。

字が薄れてちょっと読みにくい看板
字が薄れてちょっと読みにくい看板

教えてもらった通り、廻沢を通り、大晦日の芭蕉天神宮のある酷道に入ります。
車一台が通行くらいの細い道です。

酷道と狸の後姿
酷道と狸の後姿

途中で狸と遭遇。

行くのを躊躇うような道です。
行くのを躊躇うような道です。

民家がある場所に出ると二股に道が分かれていましたが、片側には『進入禁止 ワナあり』と書かれた下に熊の絵が描かれていました。クマが出るんですね。用心しながら進入禁止ではない道へ進みます。

西山本門寺や芝川駅が記された案内看板
西山本門寺や芝川駅が記された案内看板

かなり登ったところで、少し道幅が広くなりました。
ここには西山本門寺や芝川駅の方向が示されています。

静清庵 自然遊歩道入口
静清庵 自然遊歩道入口

さらに進んだところに『静清庵 自然遊歩道入口』という看板がありました。

はたご池発見!
はたご池発見!

この看板の示す方向に進むと、はたご池がありました!
標高367m、峰山山頂にあり自然湧水によって四季の間、水を湛えている自然池だそう。

民話の書かれた看板
民話の書かれた看板

はたご池に立つ看板にはこんな民話が記されていました。

この池の山の麓に意地悪い姑と気立ての優しい嫁が住んでいました。
意地の悪い姑は嫁に期日の迫った祭りに間に合うように布を織るように、嫁にいいつけました。そんな短時間では織り上がらないと分かっていましたが、嫁は夜も寝ないで織り続けました。祭り当日、嫁は織り上がらなかった布を持ち、この池に身を投げたそうです。
それがはたご池の名の由来で小雨の降る夜など、この池から機を織る音が悲しげに聞こえてくるそうです…

ちょっと悲しくなるお話ですね。

荒澤不動尊 奥之院
荒澤不動尊 奥之院

はたご池を一周すると、『荒澤不動尊 奥之院』という場所があり祀られていましたが、先に読んだ民話が強烈だったので、奥に進むことはなんだか怖く感じてしまい、鳥居の前から手を合わせました。

亀と鯉。仲良さそうに泳いでいます。
亀と鯉。仲良さそうに泳いでいます。

池の中には、亀や鯉が泳いでいます。

芝生公園からの景色
芝生公園からの景色

芝生公園から富士山を眺めると、素晴らしい景色でした。

遊歩道の看板
遊歩道の看板

看板を確認すると、ここは富士市になっていました。どおりで遠いわけです…
富士宮にあった東海自然歩道看板には『芝川コース』と記されていましたが、ここには『富士川コース』と記されていました。「えっ?詐欺じゃん」と思い、後々調べてみると、東海自然歩道は、総延長1697.2 km の長距離自然歩道だそう。
関係都道府県は1都2府8県に及び、 東京都・大阪府・京都府・神奈川県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・三重県・滋賀県・奈良県の各都府県を国定公園で つないでいて、全コースを歩くと 40日から50日程かかるんだとか。
ちなみにバイパスコースは、びく石山、玉露の里、宇津の谷、満観峰、三保松原、さった峠、浜石岳、大丸山、大平山、野田山、大代峠、はたご池、天子の森、田貫湖と続いていくそうです。

はたご池が気になって歩き始めましたが…この東海自然歩道…尋常な覚悟では歩き切れない、そう思い知らされました。

東海自然歩道
はたご池:富士市北松野2701-1
アクセス:富士宮側から蓬莱橋を渡り県道76号を直進、北松野公民館を過ぎた最初の信号を右折、リバー富士ゴルフクラブさん看板に従って進むと約3kmで到着(車でのルートです)車で自然歩道を使うのはお勧めできません。

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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