ふくつの海岸通りで気になる“あの壁画”を描いたアーティストを取材してきました！

ふくつの海岸通り沿いの壁画を描いたのは誰？

この大きなクジラの壁画を目にしたことがある人も少なくないのでは？

ふくつの海岸通り沿いで見ることができる“クジラ”と“女性”の壁画を描いたのは壁画アーティストDICHI（ダイチ）さんです。

約9m×3mの大きなキャンバスに描かれた優雅に泳ぐクジラの壁画は、韓国風かき氷「糸ピンス」で人気の『K'smom Cafe（ケイズマムカフェ）』の店舗外壁で、2022年5月に描かれました。

こちらの女性の壁画はカフェレストラン&バー『DAY☆TRIP』の店舗外壁で、2022年9月に描き上げたスプレーアートです。

そして、こちらのクジラの壁画は2023年5月にレンタルスペース『くじら荘』の外壁に新たに描かれました。

DAICHI（ダイチ）の経歴

DAICHIさんとは、1991年生まれの32歳（2023年7月5日現在）佐賀県出身です。

3人兄弟の3男であるDAICHIさんは、14歳の時に兄の影響ではじめたストリートダンスに打ち込んできました。

ストリートダンスに魅了され、海外への憧れを抱いたDAICHIさんは、26歳の時に語学留学のためにフィリピンへ渡りました。

その後、オーストラリアへ移り、約2年間を過ごす中でグラフィティ（スプレーなどを使い壁に描くこと）と出会い、没頭します。

この時、「壁画を仕事にする。」と壁画アーティストになることを決意し、2019年DAICHIさん28歳の時にグラフィティが盛んなドイツへと移りました。

ドイツに到着してすぐ、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい、もちろんDAICHIさんも例外なく外出することさえままならない状況に。

しかしながら、揺らぐことのない強い思いで渡独したDAIHIさんは壁に描きに行けない日にはひたすら部屋で絵を描く練習を重ねるなど逆境に負けず、とにかくアートに打ち込む日々を過ごしました。

その結果、ドイツ滞在中にアートのオファーが寄せられ、壁画アーティストDAICHIとしての人生をスタートさせることになりました。

DAICHIと福津との出会い

佐賀県出身であり海外で経験を積んできたDAICHIさんがなぜ、ふくつの海岸通りに壁画を描くことになったのか？DAICHIさんと福津との出会いは気になりますよね。

DAICHIさんと福津との出会いは、ダンスがきっかけだったんだとか。

フィリピンへの留学前に、ストリートダンス界隈で有名な先生のレッスンを受けるために訪れたのが福津市西福間にある複合マリンレジャー施設SEAGULL INN（シーガルイン）内にある「うみスタジオ34」でした。

この時に知り合ったのが、クジラの壁画が描かれたくじら荘のオーナーでもあり、SEAGULL INN（福津市西福間4-15-27）オーナーの門谷千秋さん（愛称：はるさん）です。

留学後もはるさんとの交流が続き、2020年にドイツから日本へ帰国したのちにはるさんよりオファーを受け、福津市内で最初に描いたのがクジラの壁画でした。

個展『intersection』を開催

DAICHIさんの個展『intersection（インターセクション）』が2023年7月15日(土)〜18日(火)の4日間に渡り開催されます。

個展の開催場所はDAICHIさんの描いた女性の壁画がある『DAY☆TRIP』です。

今回の個展では、これまでにDAICHIさんが描いた人物画の原画展示販売や、DAY☆TRIPとタイアップで作成したオリジナルTシャツの販売が行われます。

もちろん、個展の開催期間中はDAICHIさん本人が在廊している予定なので、ご本人に会える貴重な機会です。

最後に

最後に、DAICHIさんは今後の活動について「14歳の頃から熱中し続けているストリートダンスがとにかく大好きで、ストリート文化をリスペクトしています。これからもダンスを続けながら、日本国内に留まらず世界でアートを描いていきたいです。」と語ってくださいました。

ダンスとアートに熱い情熱を注ぐDAICHIさんですが、物腰がやわらかく誰からも愛されるあたたかい人柄が印象的でした。

この夏はDAICHIさんの描いた壁画と共に福津の夏を楽しんではいかがでしょうか。