SNS時代に激減!?どうなる芸能人の会見
「米倉涼子、電撃結婚」「杏&東出昌大、元日結婚」など、年の瀬にもかかわらず動きまくっている芸能ニュース。「ショックで会社に行けない…」という女性を多数生んだと言われる「西島秀俊、結婚」など、今年は熱愛・結婚系のニュースラッシュだった印象もあるが、実は、ほとんどのニュースは秋以降に報じられたものだった。
「柴咲コウ&中田英寿、熱愛報道」「ダルビッシュ有、山本聖子と交際宣言」「西島秀俊、結婚」「向井理&国仲涼子、結婚へ」「安藤美姫&フェルナンデス(男子フィギュア)、交際宣言」など、すべて11月以降に出てきたニュースだ。
大きな節目!?
主なニュースは下半期に集中する形となったが、改めてそこに焦点を当てると、今年は芸能ニュースにとって、大きな節目を迎えた年と言える。“ニュースの出方”が明らかに変わったからだ。ツイッター、インスタグラムなどSNS(social networking service)と呼ばれる交流ツールを使い、マスコミを介さず、自ら公表する流れが相次いだ。
もちろん、これまでもSNSでの発表や発覚はあったが、今年の下半期に入り、それがより一層、顕著となった。「中山美穂、新恋人との2ショットを公表」(インスタグラム)、「きゃりーぱみゅぱみゅ&Fukase、交際宣言」(ツイッター)、「ダルビッシュ有&山本聖子、交際宣言」(ツイッター)、「安藤美姫&フェルナンデス、交際宣言」(インスタグラム)。挙げていけばキリがないほど、ニュース発信の場がSNSへとシフトしていった。
会見からファックスへ
かつては、芸能人が何かしらニュースを発表する場といえば、一も二もなく会見という形だった。それがいつしかマスコミ各社へのファクスになり「紙切れ一枚で終わらせる時代」とも呼ばれるようになった。
しかし、ファクスといえども、そこまではマスコミを使って情報を拡散していたことになるが、その後、多くの人がSNSをやる時代になり、自分が発信することでマスコミに頼らずとも広く情報を行き渡らせることが可能となった。
ダルビッシュの交際発表のように、女性誌が2人の関係を記事化する動きを察知し、「雑誌に報じられる前に、自分で公表しよう」という動きも容易にできるようになった。「マスコミの好きなように報じられるのではなく、その前に自分の手で発信する」といった流れが確実に生まれつつある。
“反動”はあるのか?
ただ、必ず“反動”があるのも芸能界。「この風向きがある中だからこそ、報道陣を前に自分の口で堂々と話すタレントが出てくれば、より一層、潔さやスケールの大きさを見せることにもなる。ニュースの質、タレントの能力にもよりますが、今は会見をすることが“チャンスを生む時代”とも言えます」(芸能プロダクション幹部)。
今年は“会見の年”とも言われたが、「ゴーストライター騒動」、「STAP細胞ねつ造疑惑」「号泣議員」など、芸能以外のものばかり。
2015年も、SNSでの発表がさらに主流となるのか。はたまた、逆をついて、かつてのように再び印象的な会見が多々生まれていくのか。芸能ニュースが大きな曲がり角を迎えていることは間違いない。