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【高野町(高野山エリア)】信心?迷信?暦の見方を学ぶ。密教占星術入門 −宿曜経が示すもの−

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

先日、高野山大学で行われた「高野山学」というイベントに参加してきました。

「高野山学」とは
歴史と文化によって育まれた高野山を体系的に学び、再発見することを目的として開講する講座

回ごとに講師が異なり全部で11個の講座があるのですが、その中でもともと関心のあった「密教占星術入門 −宿曜経が示すもの− 」という回を受講しました。

※講座タイトルに占星術とありますが、私自身は全く占星術には興味はありません。昔の天文学に興味があったのと、宿曜経が関係するこよみの見方を知りたくての参加です。

宿曜経とは
唐の乾元二年(759年)に僧の不空によって漢語に翻訳された「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」(「宿曜経」)は、インドで案出された暦法・占星術を記したもの。
弘法大師空海が唐より持ち帰り、宿曜経を日本に伝えた。
※これにより曜日という概念が広まったと言われる。

講義タイトルに「占星術」と入っているからか、満席だったのと、参加者は女性の割合もかなり多かったです。
講義タイトルに「占星術」と入っているからか、満席だったのと、参加者は女性の割合もかなり多かったです。

当日は高野山学園法人本部 事務局長の山口文章さんが講師をされ、A3用紙10枚分のボリュームたっぷりの資料と実際の暦(令和五年 高野山家宝暦)を用いて、情報もりだくさんな講義でした。

資料は時間内の1時間半では全然収まらないボリューム。入門編ということでかいつまんで紹介されていました
資料は時間内の1時間半では全然収まらないボリューム。入門編ということでかいつまんで紹介されていました

令和五年 高野山家宝暦
令和五年 高野山家宝暦

これの見方が知りたくて参加
これの見方が知りたくて参加

弘法大師が曜日を広めるきっかけになった
弘法大師が曜日を広めるきっかけになった

高野山家宝暦は高野山限定の行事も載っていて便利
高野山家宝暦は高野山限定の行事も載っていて便利

※高野山家宝暦は毎年販売されていて、一般人でも買えます。

母親や祖母は暦をよく見て日取りや方角に吉凶を取り入れた生活をしていたので、「どうやって読んでいたのかな」と気になっていましたが、今回知りたかった暦の見方を教えて頂いて勉強になりました。

個人的には神仏とサンタクロースと宇宙人は信じてますが、占いは信じない派なので吉凶が中心の生活をしようとは思いませんが、良いとこだけ見て「今日はいいことあるかも」ぐらいの気持ちで参考にしたらいいのかな、と思います。

誰でも受講できるので、宗教や歴史に興味のある方は、高野山にお参りついでに狙って受講してみるのもいいかもしれません。

※以前に、森の生態系にお詳しい山口さんに取材した時の記事はコチラ
【高野町(高野山エリア)】高野山のコケと占いと祈りと
良ければご高覧ください。

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「高野山学」

詳細はコチラをクリック(高野町HP内)

<連絡先>

高野町中央公民館内 高野山学事務局

〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山486

電話:0736-56-2076

地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。社会教育士 (橋本市/高野町/かつらぎ町/九度山町 担当)

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