【神戸市中央区】「ガリバートンネル」の封鎖目前 戦前からの神戸の歴史を知る建造物
戦前に作られたJR三ノ宮駅前にある地下道につながる出入口の通称「ガリバートンネル」がとうとう封鎖目前となりました。神戸の激動の歴史を耐え抜いてきた建造物を利用できる期間はあとわずかです。
2023年11月7日には「ガリバートンネル」封鎖予定
ドラえもんの秘密道具の「ガリバートンネル」に形が似ていることから、いつの頃からか「ガリバートンネル」と呼ばれている地下道への入り口。正式名称は、A14と名付けられた地下道出入口です。昭和8年頃に作られたと言われていて、戦争、震災と神戸の激動の歴史にも耐え抜いてきた建造物です。
この「ガリバートンネル」もJR 三ノ 宮新駅ビル開発に伴い、取り壊されることが決まっています。そしてここの封鎖が11月7日に決まったようです。戦前からの神戸の歴史を知るこのトンネルを通れるのは11月6日が最後になりそうです。
NHK夜ドラに映った「ガリバートンネル」
10月まで放送されていたNHK夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』の最終回では、「ガリバートンネル」が背景に映り込みました。ドラマの主人公の笠松ほたる(蒔田彩珠)が歩道橋から三宮の街を眺めるシーンがちょうど上の写真の場所でした。このときに「ガリバートンネル」が映り込みました。もう来年には形もないであろう「ガリバートンネル」がドラマのワンシーンとはいえ映っていたことは、せめてものはなむけだったのかもしれません。
A14番出入口 (ガリバートンネル)
JR 三ノ 宮駅前