【東大阪市】東大阪市の歴史を知る。多くの戦乱を乗り越えた河内の国。
「東大阪市郷土博物館」では、昔からの河内の国における人々の暮らしや歴史を発信されています。季節も9月になり、新しい企画展示が始まったとのことで、見に行ってみました。
「東大阪市郷土博物館」は、近鉄奈良線「枚岡駅」から南東へ進み、生駒山の麓にあります。東大阪市の史跡から出土したものの展示や、古墳の見学も楽しむことができます。
季節によって様々な企画展示が行われています。今回のテーマは、「戦乱の東大阪市」で、展示は無料で見学することができます!
基本的に写真撮影は禁止ですが、勉強のための撮影はOKとのことです!
今回の特別展では、「物部氏と蘇我氏の戦い」「応仁の乱」「大阪夏の陣」「南北朝四条畷の戦い」について展示されていました。生駒山の麓で、こんなにも沢山の戦いが行われていたことに驚きです。今の平和な生駒山の風景からは想像しにくいですね。その人々の歩みの上に、今の豊かな暮らしが成り立っていることを改めて感じました。
学芸員さんの話によると、戦乱にまつわる場所がいくつか残っているとのことで、ひとつずつ見に行ってみました。
まずは「若江城跡」です。近鉄奈良線「若江田駅」から南に進んだところにあります。あの有名な織田信長とも関わりが深いお城だったそうです!
「若江城跡」の近くにある「蓮城寺」では、「木村重成」が祀られている場所があります。木村重成は、大阪の陣の際に豊臣方として、この東大阪市付近で徳川軍と激戦を繰り広げました。
そして往生院六萬寺にある「四条畷の戦い本陣跡」です。ここでは「楠木正行」のお墓をお参りすることができます。楠木正行は南北朝の動乱の際、後醍醐天皇に味方し、この生駒山の麓で足利軍と戦いました。
東大阪市は、有名な戦国大名や戦と深い関わりのある地です。ぜひ一度この企画展示を見学し、各地にあるゆかりの場所を訪ねてみてください。
東大阪市郷土博物館
【住所】大阪府東大阪市上四条町18−12
【アクセス】近鉄奈良線「枚岡駅」下車、東南へ徒歩約20分
【開館時間】9:30〜17:00
【休館日】月曜日
【観覧料】無料
【お問合せ】072-984-6341