40代で婚活を始めて、年齢身長年収の条件ギリギリの男性ばかり紹介されました~おみおじリポート166~
「自分とお見合いしてくれる人がいるのはありがたい」という謙虚かつオープンな態度
※2024年3月6日追記。青木さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
良いものを安く買えると嬉しくなりますよね。誤解を恐れずに言うと、婚活でも自分には「低めの値付け」をする姿勢が重要です。身だしなみなどをできるだけ整えて表情やマナーも改善しつつ、「こんな自分とお見合いしてくれる人がいるのはありがたい。どなたでもまずはお会いしてみたいです」という謙虚かつオープンな態度を保つこと。
卑屈になるのではありません。むしろ、今まで鍛えてきた能力や実績に自信があるからこそ、「私でもいいと思ってくれる人とであれば私は幸せになれる」と思えるのです。
多くの人はここで間違えてしまいます。条件面で自分に見合っていると思われる人を探そうとするのですが、たいていの場合はその条件は高すぎます。今回登場する理系研究者の青木直子さん(仮名、46歳)も数年前に結婚相談所に登録していた際は、「年齢は50歳まで、身長160センチ以上、年収は400万円以上」という条件を設けていたそうです。
「この条件ギリギリの男性を紹介されることが続き、自分の年齢や収入と同じぐらいに設定し直したことがあります」
アラフォー女性が条件面での要求を高くすると「変な男性」と遭遇する危険が高まる
それでも良き男性と出会えなかった、むしろ親世代の男性からアプローチを受けることもあった、と青木さんは嘆きます。でも、それがアラフォーの女性が婚活で直面する現実なのだとマチコ先生が淡々と指摘しました。
「40代の女性にはむしろ妥当な条件です。今の青木さんの年齢であれば、50代半ばの男性まで幅を広げましょう。アラフォー以降の女性が条件面での要求を高くすると、性格的に変な男性と遭遇する危険が高まります」
博士号を持つ研究者である青木さんの場合、学歴や年齢、年収などのわかりやすい条件を自分に近づければ近づけるほど高い条件を相手に求めていることを知らねばなりません。高学歴で高収入の40代男性は婚活では売り手市場なので、10歳ぐらい若い女性とのマッチングも可能です。それでも残っている人は、モラハラ傾向だったり親密なコミュニケーションができなかったり、そもそも結婚する気がなかったり……。下手をするとサイコパスみたいな男性もいます。彼らは一見すると素敵だったりするので注意が必要です。
動物と話せる私。会話が苦手なオタクの人たちとのコミュニケーションも得意です
賢い青木さんはすぐに気づいて、軌道修正をしてくれました。「28歳のときのようには相手を選べなくても、今の自分にとってベストな男性と結ばれればいい」というマチコ先生の言葉を参考に、年齢や年収よりも「自分と性格が合って、労働意欲が高い健康な男性」であることが重要だと思い至りました。
「見た目にもこだわりはありません。太っている方でも大丈夫です。私は動物が好きで、変に聞こえるかもしれませんが動物と話せます。だから、会話が苦手なオタクの人たちとのコミュニケーションも得意です」
いいですね! その調子です。そもそも青木さんがオネットの門を叩いてくれたのは、本連載を読んで「世の中にはいろんな人がいて、自分は狭いところで生きている」と思ったのがきっかけです。
「記事内容も気持ち良く読めたので、私も仲間に入れてもらおうと思ってご連絡しました。何か良いきっかけ、ご縁につながれば嬉しいです」
そうであれば、マッチングアプリや結婚相談所ではなく、僕の読者つながりの中で相手を探すのが正解かもしれません。オネットは独身者が集まる社会人サークルみたいなものなので、同じコミュニティにいる仲間として関係性を深めることもできます。
理想の結婚生活は『きのう何食べた?』のシロさんとケンジ。一緒に年齢を重ねたい
今の働き方は上司の都合に振り回されがちで、しかも海外出張もあるという青木さん。平日はかなり忙しく働いているようです。でも、土日は基本的に休みですし、プライベートでは料理を楽しんでいます。
「理想の結婚生活は、同性カップルの話ですが『きのう何食べた?』のシロさんとケンジです。誰もが年をとるものですが、その変化も含めて楽しめる関係性っていいなと思っています」
縁もゆかりもない土地で任期付きの研究職をしている青木さん。「結婚できたら住む場所は基本的に相手に合わせられる」と明言します。新居の近くで大学や研究機関を探して、専門分野を生かせるように就職活動をがんばるそうです。基本的にどこでも職を見つけられるのは実績を積んできた専門家の強みですね。
青木さんは婚活と仕事の疲れで自分を見失いかけていたのだと思います。でも、基本的に心身が健康で前向きな人なので、僕とマチコ先生と話すうちに「本当に大事なもの」をつかみ直すことができました。それは、日々の食事と会話を楽しみながら支え合えるパートナーシップです。青木さんに穏やかで働き者の男性を紹介してあげたいな、と思っています。
※文中の受けオネット会員は仮名です。青木直子さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。