今回は、「永田萠―夢みるチカラ展」が開催されている、「黒部市美術館」さんを紹介します。

「黒部市美術館」は、緑に囲まれた黒部市総合公園内にあります。

現在行われている企画展は、８月28日日曜日まで開催の「永田萠―夢みるチカラ展」です。永田萠さんは、兵庫県加西市出身のイラストレーター・絵本作家です。やなせたかしさん監修の「いちご絵本」など、様々な雑誌や広告などを担当しておられました。

永田さんは、色鮮やかな“カラーインク”を熟知しておられ、あのやなせたかしさんから「カラーインクの魔術師」と呼ばれた、とのエピソードもあります。

そんな永田さんの美術館での個展は、北陸地方初。永田萠ワールドを堪能できる貴重な機会です。展示作品は、77点。今回は、少しでも多くの作品を見てほしいという思いから、巨大スクリーンに、常時180枚ほどの作品が映し出されています。

永田さんは、初期の頃から、「心が休められるような、癒される絵を描きたい」「見る人に、ほっとする一瞬をあたえたい」との思いで描いてこられたそうです。

実際、表情豊かな妖精たちや、色とりどりの花々など、自然がモチーフとなる作品に、心が癒されました。絵の中に入り込んだような感覚で、楽しく鑑賞させて頂きました。

また、今回は、黒部市美術館個展に合わせ、黒部市をモチーフに描かれた新作も展示されています。

カラーインクの鮮やかな色彩が、観る人の心にも彩りを与えてくれる、優しく魅力あふれる作品の数々。幼少期の記憶をもとに、妖精や花々を生き生きと表現しておられます。この時代だからこそ、ぜひ観てほしい展示会です。

見どころ満載の「永田萠ー夢みるチカラ展」は、８月28日日曜日まで。貴重な機会ですので、みなさんも、ぜひ、黒部市美術館へ足を運んでみてください。