【神戸市東灘区】深江文化村にあった「古澤家住宅」の一部を常設展示 神戸深江生活文化史料館
神戸深江生活文化史料館では、2023年10月に解体された大正時代建築である洋風住宅の古澤家住宅に使われていた部品や史料が常設展示されています。これは国登録有形文化財でもあり深江文化村の記憶を残す古澤家住宅の貴重な展示物です。
ウクライナ人が建てた深江文化村の洋風建築物
神戸深江生活文化史料館は、深江の地域の歴史研究を行いそこで保管している史料等を無料で公開している施設です。寄贈された数千点の民具や史料の中から選りすぐった史料類が展示されています。
その常設展に今回、解体された古澤家住宅家の一部部品や史料が加わりました。深江文化村は、1924年(大正13年)に開発されそこには外国人などの建築家による住宅が建ち、ロシア革命で亡命した外国人、音楽家のルーチンやメッテルらが移り住んだことでも知られている場所です。古澤住宅は、1925年に現ウクライナ・キーウ工科大学出身の建築家により建てられました。
しかし残念ながら2023年10月に古澤家住宅は解体されます。住宅で使われていた一部部品などを保管したものを今回常設展示物として公開しています。
大正時代に建てられた建築物ですから、使われていた部品や素材すべてが貴重な史料です。解体されるときにそのほんの一部ですが、史料館館長が譲り受けたものが展示されています。
これは阪神間モダニズムの形成にも影響を与えたであろう住宅の一部を見学できる貴重な機会です。
神戸深江生活文化史料館
神戸市東灘区深江本町3-5-7
開館日 毎週土曜日、日曜日
開館時間 10時~17時00分(入館は16時30分まで)
最寄り駅 阪神電車深江駅下車
入館料 無料
公式サイト