これやめて!現役ペットショップ店員が困るお客さんの行動3選
私はペットショップでお世話スタッフをしているのですが、「これやめてほしいな…」と思ってしまうお客様の行動が多々あります。今回は現役ペットショップ店員が困るお客様の行動を3つご紹介します。動物たちの健康にも関わることなので、心当たりのある方はやめていただけると幸いです。
ペットショップで困るお客様1:消毒せずに動物を触る方
ペットショップにはさまざまな会社がありますが、多くのショップで実際にワンちゃんや猫ちゃんを抱っこしてみることが可能です。
とはいえ、お店にいる子たちはまだ1歳未満の小さな子たちが多いため、感染症予防のために店員はもちろん、お客様の手の消毒も必須となります。
筆者の勤めているショップでは、体が大きくなってきた子たちがガラスケースの中で過ごすのは苦痛になるため、天井のないお部屋やサークルも準備しています。
しかし、そうした天井のないお部屋に入れたワンちゃんたちを無断で撫で回してしまうお客様がかなり多いです。
「手を入れないでください」と注意書きはあるのですが、ワンちゃんの可愛さが勝ってしまい目に入らないのかもしれません…。
ワンちゃんたちを可愛がって下さるのはとても嬉しいのですが、感染症や中毒の原因となってしまうので、動物に無断で触るのはやめていただけると助かります。
先ほどもお話したように、気になる子は消毒してくだされば抱っこや撫でることもできますので、まずはスタッフに声をかけてくださいね。
ペットショップで困るお客様2:小さなお子さんから目を離す方
ペットショップには小さなお子さんを連れたお客様も多くいらっしゃいます。お子さんを連れてのご来店はもちろん大歓迎なのですが、お子さんから目を離すのはどうか勘弁していただきたいです。
筆者にも子どもがいるのでよく分かりますが…子どもって予期せぬ行動をしますよね。動物の部屋のガラスを叩くのはまだ序の口…。先日は手に握ったビー玉を思いっきり天井なしのワンちゃんのお部屋に投げ入れたお子さんがいました。
私は偶然その光景を見ていたのですぐにビー玉を回収できましたが、気づかずにワンちゃんが食べてしまっていたら大惨事です…!
その子のおうちの人は、どうやらお子さんがワンちゃんを見ている隙に別の売り場を見に行っていた様子。じつは、このように「すぐ戻るから、ここでワンちゃんたちを見ててね」とお子さんを置いてお買い物に行ってしまう方はとても多いんです。
厳しいことを言うようですが、ペットショップは託児所ではありません。私が入社する前ですが、実際にスタッフの知らない間に小さなお子さんがお店のワンちゃんにチョコレートを食べさせてしまい、ワンちゃんが中毒死した事故もあったようです。
犬や猫もお子さんと同じように大切な命で、私たちにはこの子たちの命を守り、新しいご家族につないでいく使命があります。
小さなお子さんをペットショップに連れてくる場合は、目を離さないようにお願いします。
ペットショップで困るお客様3:「経験者だから」と話を聞かない方
ペットショップからワンちゃんや猫ちゃんを迎え入れることを考え中のお客様の中には、以前動物を飼われていたと話す方や多頭飼いをされている方も多いです。
筆者はペットロスカウンセラーとしても活動しているので、動物を亡くしたご家族が新しい子を迎え入れ、命をつなごうとしてくださるのはとても良いことだと思っています。
ただ、困るのは「飼ったことがあるからわかる」「前の子はこうだった」と、スタッフの話をスルーしてしまうお客様です。
犬や猫は犬種・猫種によって性格などが違いますし、体質もその子によってまるで違います。
お客様からしてみれば「無駄なものを売りつけられる」など考えてしまい、話をすぐに終わらせたいのかもしれません(苦笑)。
しかし、ペットショップスタッフも決して商売のことばかり考えているわけではなく、送り出す子たちの健康や幸せを心から祈っています。
ペットショップで新しい子を迎え入れる時には「この子はこの子」と、話をきちんと聞いていただけると幸いです。
また、現在筆者はペットショップでお世話スタッフをしていますが、以前はトリマーとしても働いていました。そこでもやはり飼い主さまに対して「今すぐやめてほしい」と感じることが多々ありましたので、「すぐにやめて!元トリマーが遭遇した飼い主さんのNGエピソード3選」(外部サイト)でまとめています。
ワンちゃんと暮らしている方はぜひチェックしてみてくださいね!
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