【沖縄市】過去から未来へ時空を超えて! 沖縄市の歴史を知ることができる巨大壁画「コザ十字路絵巻」。
沖縄市コザ十字路の商店街「銀天街」の建物に描かれたカラフルで巨大な壁画をご存知でしょうか。2014年1月に銀天街商店街の国道330号沿いの建物の壁面に制作された約170メートルの巨大壁画「コザ十字路絵巻」は過去から未来へと時空を超えて飛ぶ龍「コザ十字龍(ロン)」の背に、琉球王朝時代、戦中戦後、黒人街時代、現代の銀天街と四区画に分けてコザ十字路付近の歴史が描かれています。
「琉球王朝時代」が描かれた壁画には、コザ十字路近くにある越来グスクの繁栄と当時の戦乱の様子を色彩豊かに表現しています。
時空を超えて、1945年〜50年代の「戦中戦後」を描いた壁画では、米軍統治下においても盛り上がりを見せた沖縄芸能の姿が描かれています。その当時は「沖縄のチャップリン」と呼ばれた喜劇王、小那覇舞天などの芸能者がこの地域で活動していました。
壁画の前の歩道には、説明パネルが設置されており、コザの歴史を知ることができます。
1960年代の「黒人街時代」。地域の若者達は、黒人の文化や音楽はもちろん、人種差別撤廃運動や公民権運動といった歴史的に重要な出来事にも触れており、沖縄の本土復帰運動にも繋がったとされています。
また、「黒人街」と呼ばれ、外国人向けの飲食店や衣料品店が多く立ち並んだ街は、地元住民も食材や日用品を買うために訪れ「コザの台所」として栄えました。
商店街の人気キャラクター「天ぷらのぷーらくん」も、至る所に登場しています。
壁画前のバス停には、沖縄の伝統菓子で「松風(まちかじ)」がモチーフとなっているベンチが設置されています!松風は、結納やお祝い事には欠かせないアイテムで、「人の縁を結ぶ」という意味で「結び切り」の形をしていてとても縁起がいいお菓子です。恋が成就するスポットかもしれませんね♪
かつての繁華街「銀天街」も、シャッターを閉めるお店が多く、時代とともに廃れてしまうかのように見えましたが、住民と市が共に製作した「コザ十字路絵巻」が話題となり、少しずつ活気が戻ってきています。最近では、飲食店も増えており、週末等にイベントが開催されるようになりました。沖縄市の歴史を知ることができる巨大壁画。コザ十字路周辺にお越しの際は、ぜひご覧ください♪
銀天街通り 〒904-0011 沖縄県沖縄市照屋1丁目