人工衛星での人工流れ星、2020年春の初実験を計画見直し
超小型衛星から小さな粒を放出し、人工的に流れ星を作る宇宙エンターテインメントを計画していた株式会社ALEは、2020年春に広島・瀬戸内地方で開催を計画していた人工流れ星プロジェクト「SHOOTING STAR challenge」(SSC)の時期、形態や方法など計画全体を見直すと発表した。
ALE発表によれば、人工流れ星を実現するALE2号機を搭載するために調達していたロケットの打ち上げスケジュールが想定以上に延期されたことに伴うものだという。ロケット打ち上げは2019年夏から秋ごろに打ち上げが予定されていたが、2020年春以降に延期となったという。
ALEは2019年1月、JAXAのイプシロン4号機ロケットによる革新的衛星技術実証プログラムの1機として、1号機「ALE-1」を打ち上げている。重量68キログラムのALE-1は、人工流れ星計画に必要な衛星の運用を行う実証機で、1月18日には地上との通信を確立したと発表した。「打ち上げ1ヶ月半~2ヶ月後」とされていた、打ち上げ時の高度500キロメートルの軌道から400キロメートル以下へ降下する運用は今後行う予定だ。
2号機は2019年春に完成し、2019年夏~秋ごろ海外のロケットで打ち上げの予定だった。ロケットの機体、打ち上げ射場などは公表されいない。
ALEの岡島礼奈CEOは、「いつもALEを応援してくださり、誠にありがとうございます。これまで、広島・瀬戸内地方で人工流れ星を流したいという強い想いで計画を進めてまいりました。この想いに変わりはありません。弊社の人工衛星は順調に開発が進んでおります。私たちALEは、さらに全社一丸となり挑戦を続けてまいりますので、引き続きご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。」とコメントしている。計画見直しは、衛星の開発遅延によるものではないとした。
※「株式会社ALEによる人工流れ星プロジェクト『SHOOTING STAR challenge』の計画見直しが1号機のミッションに関係するものとの誤解を招く」とのご指摘を受けまして、タイトル、及び本文を修正いたしました。また株式会社ALEコメントを反映いたしまして、記事を加筆いたしました。事実関係を誤認させる可能性のある不確かな記述をいたしましたことをお詫び申し上げます。2018年8月10日