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ラーメンで一番好まれている味は醤油か味噌か豚骨か塩か

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
↑ 人を笑顔にしてくれる美味しいラーメン。一番多くの人に支持されているのは。(ペイレスイメージズ/アフロ)

・2018年時点で好きなラーメンのトップは醤油、次いで味噌、豚骨。

・つけ麺やタンメン、酸辣湯麺を支持する人は1割台と少数。

・好きなラーメンは地域性が強い。例えば九州・沖縄地域では豚骨を好む人が他地域と比べて圧倒的に多く、醤油を抜いてトップとなっている。

加工保存技術の格段の進歩や味の探求の努力によって、ラーメンは日本人の食生活にとって欠かせない存在となっている。それではラーメンを食べる人は、どの味をもっとも好んでいるのだろうか。マルハニチロが2018年3月に発表した、ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査(※)から確認していく。

次に示すのは普段からラーメンを(外食、中食、内食を問わず)食べている調査対象母集団で、どの味のラーメンが好きかを複数回答で尋ねた結果。択一、つまり「一番好き」では無いので、例えば「醤油(しょうゆ)と味噌(みそ)と豚骨(とんこつ)と塩、全部好き」との回答もありうる。

↑ 好きなラーメン(複数回答、2018年2月)
↑ 好きなラーメン(複数回答、2018年2月)

最上位は醤油味で59.6%。ラーメンを食べる人の6割近くは「醤油ラーメンが好き」と認識している。続いて味噌味、そして豚骨味が続き、さらに塩味が4割強。袋のインスタント麺では醤油・味噌・塩の3パターンが定番で、豚骨はカップ麺の普及とともに浸透してきた雰囲気だが、味の好みの上では塩よりも豚骨の方が上のようだ。

続いて担々麺、そして今流行りの魚介系やつけ麺が名前を見せる。タンメンや酸辣湯麺などは少数。名前を知らない人はほとんどいないだろうが、普段からよく見かけるか否かの点で、上位陣とは差がついてしまうのだろう。

一方、ラーメンの味は地域性が強いことでも知られている。そこで今調査では回答者の居住地域別に上位3位を抽出し、その結果を公開している。それをグラフにまとめたのが次の図。4種類で全地域の上位3位が網羅されており、過半数を占めた4種類の味への支持の強さは、順位はともあれどの地域でも変わらないこともうかがえる。

↑ 好きなラーメン(複数回答、2018年2月)(各地域別、上位3位まで)(空欄は4位以下)
↑ 好きなラーメン(複数回答、2018年2月)(各地域別、上位3位まで)(空欄は4位以下)

それぞれの地域性、名物のラーメンがイメージされる結果が出ている。例えば博多は豚骨ラーメンがよく知られているが、そこを含む九州・沖縄地域では豚骨を好む人が他地域と比べて圧倒的に多く、トップについている。北海道・東北では醤油以上に味噌が人気で塩も人気がある、東海では豚骨がトップだが醤油・味噌ともにほぼ同率の支持率など。4位以降の動向が是非とも見たくなるような動向には違いない。

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(※)ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査

2018年2月9日から13日にかけてラーメンとチャーハンのいずれも食べることがある20代から50代の男女に対して、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比率は1対1、年齢階層別は10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。あくまでも日常の食生活においてラーメンとチャーハン双方を食べることがある人に限定されている(「食べたことがある」なら単なる経験則で一度でも食べたことがあるのなら該当するが、「食べることがある」なので、ある程度日常的に食生活の中に取り込む形で食べていることを意味する)。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更を加えたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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