東広島市の市内全域で、市立小学校区を単位にして構成されている、市役所支援の自治組織「住民自治協議会」。そのうち八本松住民自治協議会では、内部組織の環境部会にて、犬や猫などの動物保護活動を行っている。

この度、環境部会と市内寺家の「道の駅西条のん太の酒蔵」がコラボして、「人と動物のつながりイベント」と題して、人と人　人と動物がつながり この街ならではの 笑顔に包まれる街づくり 時づくりを目指し 助け合いの輪を広げるイベントを企画した。今週末22日（日）に道の駅で開催される。

当日は飼い主がいないために保護されている犬や猫の譲渡会の他に、動物に親しんでもらうワークショップなどが開催される。ペットが末永く飼育されるための適正飼育や、災害時におけるペットの同行・同伴避難のための備えや知識を紙芝居で楽しく学べるなど内容は盛り沢山だ。さらに飲食物やチャリティーグッズの販売などもある。

主催者は「人と人、人と動物がずっとつながっていられるよう、地域の皆さまと助け合いの輪が広がるようにしたい。このイベントが、そのためのよいきっかけになったらいいなと思います」と意気込んでおられる。

飼い主のいない猫を小学生の子どもたちの友達グループが親の目から隠れて飼育するも、猫が病気になり困っていたところ、近隣の獣医師が治療して、子どもの親が引き取ったという逸話を筆者の中本は聞く（広島市旧湯来町、1995年頃）が、時代も変わった令和時代に、湯来町よりも都心地域である東広島市寺家・八本松地区ではなかなかそういうことは難しいだろう。だが、住民一人一人が動物愛護の意識を高め、適正飼育が広がっていけば、都市部に於いても犬や猫が飼い主の下で生き生きと育つ環境が実現するようになると考える。

（了）

文　中本祥二

写真提供　主催者様