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L-カルニチンで脂肪をエネルギーに!

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|脂肪を燃焼させるには

 ランニングは有酸素運動の一つとして挙げられるが、その運動効果は脂肪をエネルギーとして活用できること、ダイエットのみならず生活習慣病の改善につながります。その脂肪を効率よく燃やすためには脂肪を焼却炉である筋肉の細胞のミトコンドリアに運ばなければなりません。その運び役になるのがL-カルニチンです。これはアミノ酸の一種で、必須アミノ酸であるリジンとメチオニンが、肝臓で合成され、たんぱく質の形をとらない遊離アミノ酸として、血液中にある脂肪酸を細胞へ運搬する働きをします。

|加齢により減少する

 L-カルニチンは1日に10mg程度作られますが、20歳をピークに減少が進みます。従って多くのタンパク質を摂取しなければなりません。しかし植物性たんぱくにはほとんど含まれず、多く含まれている食品としては羊肉が挙げられます。

|脂肪効率を考えるとL-カルニチンは必須

 成人までは体内で合成されるので必要はありませんが、40歳以降になると意識して動物性のタンパク質を摂取する必要があります。推奨としては100~300mg/日 ランナーであれば500mg

食肉100gあたりのカルニチン含有量

  • 羊肉(マトン)肉208.9 mg
  • ラム(仔羊)肉80mg
  • 牛肉(ヒレ肉)59.8 mg
  • 豚肉35mg
  • 鶏肉4.55~9.10 mg
  • 牛乳1.9 mg

脂肪を効率よくエネルギーとして利用するには、L-カルニチンは必須です。特に年齢を重ねた方には意識して摂取しましょう。次回は、脂肪の蓄積抑制、脂肪の分解に効果があるCLA(共役リノール酸)を紹介します。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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