『パン生地が早くまとまる3つのコツ』をプロのパン講師が解説
「手ごねでパンを作ってみたけどこね方がよく分からない」
これはパン作り始めたての方によくなるお悩みです。
今回は13万人以上のフォロアーを持つパン作り系YouTuberの私が解説していこうと思います。
コツ1:生地をたくさん重ねてからこねる
パンの初心者に多いのが、無作為に何も考えずにただこねることです。
生地が作業台にべちゃべちゃ張り付いてなんのまとまりもない状態。気付けば手元の生地はほとんど全てがそこかしこにべちゃついています。
こうなってしまうと手に負えないといった様子で呆然とする方が多いです。
こね初めの生地はグルテンという生地をまとめる成分がほとんどできていないので特にベタつきやすいです。
この時のコツとしてはカードをうまく使って生地を集めながらこねることです。
生地は重ねて圧力をかければかけるほどまとまりができてベタつかなくなってきます。
生地を全体に伸ばし広げてしまえばまとまる前に乾燥してしまってカピカピになってしまいます。
持っていなければまずはカードを用意して頂いて、集めながらこねるクセを身につけてほしいと思います。
コツ2:しっかりと体重をかけてこねる
生地のまとまりに必要なのは圧力です。
ただ、擦り付けるだけよりもしっかりと体重をかけて生地に圧力をかけるイメージを持ってこねるとまとまるまでが早くなります。
また、一番体重がかけやすいのは手の平の手根です。指先でこねてしまうと生地がまとまりにくい上に生地が指の間に挟まるのでこねにくいです。手の使い方も意識してみましょう。
身長が低い方などはしっかりと体重がかけやすい体勢になるようにステップ台を使うなどの工夫ができるかもしれません。
コツ3:思っているよりも長い時間こねる
これもパン作り始めての人のあるあるで5分くらいで生地が完成すると思っている人が多いです。
でも実際は手ごねの場合20〜30分くらいは必要です。(もちろん生地の種類や作る量にもよります)
こねるのに慣れていない方ならこれ以上かかることもあります。
ひたすら根気強く、まとまると信じてこね続けるのです。
これを聞くと根性論のようですが、実際に信じてこねられるかどうかが一番大切なことだと思います。
こねが変わるとパンのレベルが変わる
YouTubeのコメントを見ていても
「捏ね方がわかってから、今までとは比べ物にならないくらい美味しいパンができるようになりました。」
と言っていただけることが増えました。
パン作りの趣味もいきなり未経験から教室に通って始めようって人は少数派だと思います。
だからこそ、意外ときちんと捏ねられていない人も多いのかなと感じます。
この記事を通して、捏ね方が今までよりも上達して美味しいパンが作れるよう人が増えたら嬉しく思います。