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紳助さんから電話…出演の真意を教えてくれた

井上公造芸能リポーター
(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

 13日午後5時、2011年に芸能界を引退した島田紳助さんが、misonoのYouTubeチャンネルに出演した動画がアップされた。その約5時間前の正午すぎ、紳助さんからボクに電話があった。

 「misonoのYouTubeの件、知ってる?実は、40分くらいしゃべったんだけど、その中で公造さんの名前を実名で出しているんだ。変な話じゃないよ。マジメな話をしてる。びっくりしたらいけないと思って…」。

相手から連絡があれば…

 紳助さんとメールのやり取りは時折しているが、実際に話をするのは昨年の“闇営業騒動”以来。ボクが、なぜmisonoのYouTubeチャンネルに出演することになったのかを質問すると、事情を説明してくれた。

 紳助さんは今でも自分のことを慕う芸能界の後輩たちと、時々、食事をしたり酒を飲んだりしている。自分から誘うことはなく、相手から連絡があればのことだ。

 11日夜、DJの仕事で大阪入りしていた“ヘキサゴンファミリー”の山田親太朗から連絡が入り、行きつけのバーで酒を飲むことになった。一方で、こちらも仕事で大阪にいたmisonoが親太朗に電話してきたため、同伴していた夫のNosukeと共に合流することになったという。

 「misonoのダンナにも会ったことなかったし、正直、大丈夫かな?と心配してた。実際、会ってみたら、すごくいい奴で、本当に安心した。いい夫婦だよ!」。

 こうしてみんなで飲んでいる席で、持ち上がったのがmisonoのYouTubeチャンネルへの紳助さんの出演。もちろん、言い出したのは紳助さんだった。

オレたちファミリーだから

 「聞けば聞くほど、misonoは大変そうなんだ。自身の体調のこともあるし、ダンナは精巣がんで闘病中。高額の治療費がかかるので、親太朗が募金して30万円用立てたりもしたそうだ。そんな話を聞いたら、自分にも何かできることはないか、ってなるじゃない。オレたちファミリーだから。で、YouTubeに出るって言ったんだ」。

 紳助さんによれば、それでもmisonoは「紳助さんに出てもらうなんて、申し訳ない」の一点張りだった様子。最終的に収録したものの、misonoは「アップしていいかどうか、一晩考えてください」と言って、別れたという。

 「翌日になっても、misonoは『(動画の中で)名前が出た人の許可を取らなくてもいいのですか?』と連絡してきた。すべてオレが責任取るから大丈夫と答えましたよ。だって、信頼している仲間のことしか、しゃべっていないんだから。相手がmisonoだから、オレがお金目的じゃないのも理解してもらえるでしょ(笑)」。

 紳助さんに対してさまざまな声があるとは思うが、仲間に対する愛情はハンパじゃない。だからこそ、困ったら紳助さんに相談に行く芸能人は多い。その1つ1つに親身になって応え、最も効果があるアドバイスをする。今回の場合、単に再生回数が増えただけじゃなく、misonoの知名度もよりアップしたことが最大のプレゼントになったはずだ。

離婚を笑いに変えろ!

 “ヘキサゴンファミリー”という言葉で気になったので、「FUJIWARA」藤本敏史と木下優樹菜の離婚についても聞いてみた。

 「離婚の前日にフジモンから、泣きながら電話があった。あいつ、なかなか連絡してこないからね。確か、オレが引退した8年半前に電話してきた時も、泣いてた。ユッキーナとの結婚報告の電話の時も、泣いてたな。すでに離婚は決まっていたから、あれこれ言うことはなかったけど、『離婚を笑いに変えろ!』とだけアドバイスした。

 で、チャレンジしているみたいだけど、ちょっと痛々しかったわ」。

答えはいつも同じ

 今回のYouTubeチャンネルに出演した件で、「これは復帰のための第一段階」「ネットで世論を測ってテレビ復帰する」…などと、紳助さん復帰論が飛び交っている。

 引退以来、何度もそんな報道もあったし、実際に紳助さんに対して復帰を持ちかけている場面に居合わせたこともある。

 でも、紳助さんの答えはいつも「お気持ちはありがたいですが、復帰はありません」だった。

 

 現役時代はトップに君臨するため、あらゆる犠牲を払い、心身ともにボロボロだった。「島田紳助」ではなく、「長谷川公彦」で生きている今は、すべてのプレッシャーから解放され、すべてにゆとりがある。だからこそ、困っている仲間に手を差し伸べることができるに違いない。

芸能リポーター

福岡市出身。大学卒業後、フリーライターや雑誌編集長を経て、サンケイスポーツ文化社会部記者として事件・芸能取材を担当。1986年に故・梨元勝氏の「オフィス梨元」に入り、芸能リポーターに転身。テレビ朝日「モーニングショー」などに出演した。その後、フリーとなり、98年「有限会社メディアボックス(現・株式会社KOZOクリエイターズ)」を設立。現在、日本テレビ「スッキリ」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」など、数多くの情報番組に出演中。モバイルサイト「井上公造芸能」では、毎日ホットな芸能情報を配信している。

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