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元台風の暖湿気で季節はずれの大雨に…天気は文化の日から急速に回復、連休明けは気温急落:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
2日9時の予想天気図(気象庁HPより)。低気圧や前線が日本列島を通過。

2日は前線や、台風21号が持ち込んだ暖かく湿った空気の影響で、九州~関東の広範囲で大雨となり、特に日中にかけては西日本、夜は東日本で激しく降りそうです。
この連休中は天気や気温の変化がめまぐるしく、3日(文化の日)には早くも天気が回復し、4日(月・振休)には北海道で嵐になり、連休明け5日(火)には気温が急落する見通し。気象予報士が解説します。

2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

2日の雨のピークは西日本では日中にかけて、東海は夕方、そして関東では朝晩の2回ピークがあり日中は雨が小康状態になるところもありそうです。

一方、沖縄では天気が回復に向かうものの、大気の状態が不安定で急な雨がありそうです。

なお、日差しがなくても沖縄・九州~東海の太平洋側では蒸し暑くなるでしょう。

予想降水量(気象庁HPより)。
予想降水量(気象庁HPより)。

降水量は特に九州北部や四国で多くなり、この時期としては記録的になるような場所もあって、「季節はずれの大雨」となりそうです。

文化の日から「おでかけ日和」広がる

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

3日(日・祝)になると全国的に天気が回復に向かい、雨マークがついているところも朝までとなりそうです。
一方で北海道には寒気が流入し、連休最終日となる4日(月・振休)には、発達する低気圧の影響で荒れた天気に。
横なぐりの冷たい雨か吹雪になるおそれがあります。

連休明け 5日(火)には一時的に冬型の気圧配置になって、北海道の平地で雪が予想されているほか、本州でも富士山など初冠雪の可能性が。
東京や名古屋など日中でも20度に届かない状態が続きそうですから、連休中に忘れずに暖かい服装を用意しておきましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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